2024/12/04 08:03 |
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2015/02/21 19:43 |
ハセヒロMM-191T+L-CaoFA8 その3 |
皆さんこんにちは。
前回のブログでは、ついにまたやっちゃったのかよ!というような、ダンボールスペシャルの惨い姿をご紹介いたしました。
前にもお話しましたように、前回のホーンは基本的に16センチ用を無理やり20センチ用にモディファイしたもので、製作した私自身もちょっとと思うところがありました。
音質傾向は16センチ用で確認していましたので、その方向の音質を醸し出していましたが、やはりどこか役不足感が拭えません。
そこで今回は、20センチ用に新たに製作をはじめた20センチ用ダンボールホーンをご紹介します。
上の画像が20センチ用として製作したものです。
ユニットの口径が大きくなった分、ホーン開口部も大きくなりました。
早速試聴してみたところ、16センチ用を基に製作した初号機に比べて自然な音に感じます。
しかし求めている音質に対して何かが足りない感じが拭えず、ホーンカーブや絞り条件を変えて、再度調整を始めてみたのです。
ためしにリスニングポイントで測定したデーターは下記になります。
測定データーは音質とは関係ないためあくまで参考程度ですが、極端なピークやデップの発生を知るのにはとても役立ちます。
さてユニット直径に対し少し絞りを入れてみたところ、聴感上音にこってりとした感じが出てきました。
私がMM-191T+L-CaoFA8にホーンを付けようと思った理由は、音に実在感を持たせ、音楽を聴くのが楽しくなる音質を求めての事です。
本来ホーンを付ける目的は、振動板の振幅量を減らし、音圧を上げる事ができるため、かつて十分な音量確保ができない時代に発達したものです。
そのような意味でいえば、私のしている事は邪道そのものでしかありませんが、ダイレクトラジエーター型では出す事ができない音質を、ホーンを着けることによって生み出せるのも事実です。
それらは数多く生み出されてきた様々な形状、様々なカーブ指数、さらには材質そのものの違いによっても大きく音が異なり、未だにホーン特有の音を好むマニアが多いのも頷けますね。
さてそのようなわけで、再度ホーン形状試作を進めてみました。
こんな時切ったり貼ったりするのにダンボールは簡単です。
もちろん所詮紙ですから、音は吸い取られるし漏れるし、材質としては最低なのですけど、細かいモディファイに対して音の変化を十分感じられます。
しかし上にだけ取り付けていると、見た目も悪いだけではなく、下の低音との繋がりもいまひとつです。
そこで低音用のホーンもしっかりと作ってみることにしました。
やはり低音ホーンも付けると見た目だけではなく、音の方のバランスも良くなってきますね。
でもハセヒロMM-191Tの広がり係数を無視したところもあるため、途中のホーンカーブ形状からおおよその広がり係数を導き出し、それに合わせて延長ホーンとしての要素でモディファイしなおしたのがこちらです。
音質的にもやはり良い方向に来ました。
この方向で試作を切り上げようかなと思ったのですが、ダンボール製とはいえまだ音質的に改善の余地がありそうです。
どうしても満足できる音に達していない感じが拭えません。
最低の材質を用いたとしても、それで効果のある形状にしておかないと、良い材質で作っても、その材質の良さに助けられたものになってしまいますからね。
ちょうど図面も書き始めましたので、最終仕様のモデルを一度作ってみようと思います。
作るといっても今回もダンボールですけどね。
という事で今回はここまで。
また次回この悪だくみの続きをお話します。
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