2024/12/04 08:42 |
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2015/02/21 19:52 |
ハセヒロMM-191T+L-CaoFA8 その4 |
皆さんこんにちは。
前回のブログでは、20センチ用に作り変えた惨たらしい姿のダンボールホーンと、低域のバックロードホーンの延長ホーンを作ったところまでご紹介いたしました。
低域用のホーンは、基本的にハセヒロMM-191Tの延長となるカーブ指数を損なわないような広がり係数を基にしたため、低域の質感も違和感の無い状態になりました。
L-CaoFA8に付くホーンも、20センチ用に作り直したもので、上と下の繋がりも悪くない状態となってきました。
しかし、よく聴いてみると、少し音が暗い感じがします。
ホーンの両サイドの幅と絞りが少しきつすぎているのかもしれません。
多少手直しをして広げてみたところ、音に明るさが戻ってきました。
そこでそれを基にした基本的な図面を書いてみたのです。
その図面を基にできたのが下の画像の状態です。
最終的な完成品とほぼ同じ形状となります。
実寸大模型と同じですので、図面と照らし合わせながら細部の寸法の検証などもできます。
また音質的にもまだダンボールの状態ですが、かなり良い方向で仕上がってきました。
そこで簡易的ですが、ホーンの有る無しの特性を計ってみました。
測定方法は1メートルの距離で、軸上、45度、90度の三点です。
無共音室での測定ではないため、周囲の雑音もかなり入りますので、あくまでも参考程度のものです。
まずはじめに、アルミバッフル板仕様のMM-191T+L-CaoFA8です。
ややアップライトの傾向ですが、なかなか良い特性を示しています。
45度の特性ですが、中高域は多少下がるものの、比較的広いサービスエリアを持っているようですね。
さすがに90度となれば、かなり特性的に思わしくないのですけど、それでも十分聴ける音圧は確保していますね。
次はダンボールホーンで武装した測定です。
測定音量、測定ポイントは同じ方法で計ってみます。
特性的には多少凸凹になりますが、わずかながら音圧の上昇が見て取れます。
45度になると、極端に高域の音圧が落ちていますね。
90度になれば、軸上との音の違いは歴然です。
そのような意味ではサービスエリアはそれほど広くありません。
厳密な測定ではありませんので、参考程度にしかならないものですが、聴感上の音の違いはそれ以上に大きく感じます。
この前ハセヒロMM-191TにL-CaoFA8を付けて鳴らされているお客様が来店しました。
全くノーマルの状態で、ユニットを仮付けされている時にもご来店いただいたのですが、その頃ならうちのほうがぜんぜん良い音で鳴っていると思ったそうですが、今回上下ホーンを取り付けられた状態で聴かれたところ、
「うちではこんな音出ない」
「完全に差をつけられてしまった」
と、うれしいお言葉をいただきました。
そして、
「今までの状態では十分ではない」
「まだまだやることがることがあるものだ」
「この音、ハセヒロの社長さんにも聴いてもらいたいですね」
とまたまたうれしい言葉をいただいたのです。
「ところでいつ完成するの」
「まだ完成品を見ていないけど、予約しちゃおうかな」
なんて事もお話していました。
まだダンボール姿でしかお見せできていませんが、基本的にこの形で完成形を仕上げる予定です。
また4月の中旬頃になると思いますが、ハセヒロMM-191Mシリーズと、まだ未発表のMM-171Mシリーズの試聴会を、エレックスで開催予定です。
その時までにはこの段ボーボールペシャルも、完成形として皆様にお披露目する予定です。
設計上ホーンの材質はアルミでも鉄板でも製作可能ですが、まず木製のモデルを作る予定です。
ということで今回はここまで。
次回完成形の製作などをご紹介する予定です。
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