2024/12/04 08:10 |
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2013/02/04 09:58 |
YAMAHA GT2000 YSA-2 メンテ 続き |
みなさんこんにちは。
サムライジャパンでございます。
しばらく更新が途絶えてしまいましたが、毎日細々といろいろやっておりました。
さて前回のブログでは、YAMAHAのGT2000に搭載されているYSA-2というピュアストレートアームの軸受けに関して、小改造のテスト直前まで話したところ、軸受けのボールベアリング球を紛失してしまい、現在専門の問屋へ発注したところまで話しました。
そして古いオンボロプレーヤーを引きずり出し、YAMAHAのMC100をクリーニングして鳴らすところまで話しました。
しかし結果からいえば、おんぼろプレーヤーの回転が非常に不安定で、なかなかまともな音を聞く事ができません。
そのようなわけでしばらくCDばかり聞いていましたが、念願のアーム軸受けのベアリング球が届きました。
本来なら直ぐに取り付けて視聴と行きたいところでしたが、しばらく鳴らしこんでいなかったYSA-2のメンテナンスも同時に行おうと考えました。
以前買い込んでおいたアーム内ケーブルも同時に交換しようと思ったのです。
長年の使用で外皮もわずかに硬化していたし、見た目も汚れが付着していましたからね。
そこで細かい作業になるので実態顕微鏡での作業となります。
YSA-2のほうもばらばらに分解して、ケーブルを通し直します。
私のYSA-2はカートリッジからアンプの入力端子までの接点をなくした繋ぎ方ですので、アーム内にあった純正の無酸素銅の単線を束ねたものなども取り出していたため、アーム単体が非常に軽くなってしまい、YAMAHAのMC100の時はギリギリゼロバランスが取れましたけど、シェルターの場合わずかに軽く、ゼロバランスも取れない問題がありました。
そのため1グラムのメモリをゼロとみなしてバランスをとっていましたが、以前から気になっていたアームの先端の方も少し手を加える事にしました。
内部配線材を取り除いたため、ウエイトが軽くなっただけではなく、その線材を固定するために入っていたプラスチックのガイドなども取り除いていたため、アームパイプがカンカンと鳴り易くなっていたのです。
そこでこの鳴きを抑える事とウエイトを増やす目的で、手を加える事にしました。
もうかなり昔の事になりますが、私がオーディオを始めて間もない頃、名前は忘れましたがあるオーディオ評論家の方が、雑誌にアナログプレーヤーの改良記事を載せていました。
そこにはアームやシェルなど様々な部分の鳴きを押さえるという意味で、ブチルゴムを貼り巡らせて鳴きを抑えるというものでした。
雑誌にはすばらしい評価が書かれていましたので、当時の私もブチルゴムを買い込みペタペタと貼り付けたことがございます。
結果はといえば、不要な共振を抑えるわけですので、音が全体的に静かになりました。
・・・しかし・・・
何か物足りない・・・
聞こえていた音が聞こえなくなり、モゴモゴボテボテのゴムのような音になり、音楽の躍動感まですべて失われた音となってしまいました。
そのような経験から、不要振動を避けるために極力ゴムに頼るのはやめようと思ったものです。
これとは逆に重くて硬いもので不要振動を抑える方向性もあるのですが、繊細で敏感に音に反応するアナログプレーヤーの場合、硬くて重いもので振動を抑えると、暗く沈んだ音色になりやすく、これもやりすぎるとよくない結果につながります。
そのような意味では、材質の固有の音がダイレクトに反映されやすいアナログプレーヤーは、そこが楽しい面であり、また難しく迷宮への入り口という悩ましいことになるのですけどね。
上の画像ではクリーニングを済ませたYAMAHAのMC100を取り付けて鳴らしているところです。
アームにリング状のアルミをかませ、アームパイプの共振モードを変化さる実験をしているところです。
またケーブルをカートリッジからアンプまで直付けで繋ぐ場合、非常に細い線を使用すためできるだけ短くつなげられるようにしたいものです。
また細いケーブルといってもそれなりにテンションがかかるため、ゼロバランスをとっている状態で、アームの前後左右の動きに制約が生じないように引き回さないと、逆に音質を劣化させてしまう事もあるので注意が必要です。
このケーブルの制約は、引き回し方によってはインサイドフォースキャンセラー以上に強いテンションがかかるので、非常にデリケートな部分なのです。
という事で、ベアリングを変えたYSA-2の音はすこぶるゴキゲンな音で、やはり軸受け部の空洞にアルミ材を固定したためか静かになる事も確認できましたので、いずれアームベース部も手を加えたい部分です。
ケーブルの引き回しも以前に比べてテンションがかかりにくいため、音の透明感が劇的に改善され、微小でで繊細な音が聞き取れるようになってきました。
久しぶりにMC100の音も聞いてみましたが、多少くたびれているとはいえ、緻密さと繊細を併せ持ち、切れとスピードのある活発な音を聞かせてくれます。
アナログ再生の場合、ポイントをきちんと抑えた鳴らし方をしないとまともな音を再生する事ができず、手軽で誰でもお勧めですとはいえません。
しかしそんな難しい面はあるのですが、つぼを押さえたときの音楽は、いつまでも聴き続けていたいと思う快楽をもたらせてくれます。
そんな音が出て来るから、いまだにアナログをやめられないのですけどね。
サムライジャパンでございます。
しばらく更新が途絶えてしまいましたが、毎日細々といろいろやっておりました。
さて前回のブログでは、YAMAHAのGT2000に搭載されているYSA-2というピュアストレートアームの軸受けに関して、小改造のテスト直前まで話したところ、軸受けのボールベアリング球を紛失してしまい、現在専門の問屋へ発注したところまで話しました。
そして古いオンボロプレーヤーを引きずり出し、YAMAHAのMC100をクリーニングして鳴らすところまで話しました。
しかし結果からいえば、おんぼろプレーヤーの回転が非常に不安定で、なかなかまともな音を聞く事ができません。
そのようなわけでしばらくCDばかり聞いていましたが、念願のアーム軸受けのベアリング球が届きました。
本来なら直ぐに取り付けて視聴と行きたいところでしたが、しばらく鳴らしこんでいなかったYSA-2のメンテナンスも同時に行おうと考えました。
以前買い込んでおいたアーム内ケーブルも同時に交換しようと思ったのです。
長年の使用で外皮もわずかに硬化していたし、見た目も汚れが付着していましたからね。
そこで細かい作業になるので実態顕微鏡での作業となります。
YSA-2のほうもばらばらに分解して、ケーブルを通し直します。
私のYSA-2はカートリッジからアンプの入力端子までの接点をなくした繋ぎ方ですので、アーム内にあった純正の無酸素銅の単線を束ねたものなども取り出していたため、アーム単体が非常に軽くなってしまい、YAMAHAのMC100の時はギリギリゼロバランスが取れましたけど、シェルターの場合わずかに軽く、ゼロバランスも取れない問題がありました。
そのため1グラムのメモリをゼロとみなしてバランスをとっていましたが、以前から気になっていたアームの先端の方も少し手を加える事にしました。
内部配線材を取り除いたため、ウエイトが軽くなっただけではなく、その線材を固定するために入っていたプラスチックのガイドなども取り除いていたため、アームパイプがカンカンと鳴り易くなっていたのです。
そこでこの鳴きを抑える事とウエイトを増やす目的で、手を加える事にしました。
もうかなり昔の事になりますが、私がオーディオを始めて間もない頃、名前は忘れましたがあるオーディオ評論家の方が、雑誌にアナログプレーヤーの改良記事を載せていました。
そこにはアームやシェルなど様々な部分の鳴きを押さえるという意味で、ブチルゴムを貼り巡らせて鳴きを抑えるというものでした。
雑誌にはすばらしい評価が書かれていましたので、当時の私もブチルゴムを買い込みペタペタと貼り付けたことがございます。
結果はといえば、不要な共振を抑えるわけですので、音が全体的に静かになりました。
・・・しかし・・・
何か物足りない・・・
聞こえていた音が聞こえなくなり、モゴモゴボテボテのゴムのような音になり、音楽の躍動感まですべて失われた音となってしまいました。
そのような経験から、不要振動を避けるために極力ゴムに頼るのはやめようと思ったものです。
これとは逆に重くて硬いもので不要振動を抑える方向性もあるのですが、繊細で敏感に音に反応するアナログプレーヤーの場合、硬くて重いもので振動を抑えると、暗く沈んだ音色になりやすく、これもやりすぎるとよくない結果につながります。
そのような意味では、材質の固有の音がダイレクトに反映されやすいアナログプレーヤーは、そこが楽しい面であり、また難しく迷宮への入り口という悩ましいことになるのですけどね。
上の画像ではクリーニングを済ませたYAMAHAのMC100を取り付けて鳴らしているところです。
アームにリング状のアルミをかませ、アームパイプの共振モードを変化さる実験をしているところです。
またケーブルをカートリッジからアンプまで直付けで繋ぐ場合、非常に細い線を使用すためできるだけ短くつなげられるようにしたいものです。
また細いケーブルといってもそれなりにテンションがかかるため、ゼロバランスをとっている状態で、アームの前後左右の動きに制約が生じないように引き回さないと、逆に音質を劣化させてしまう事もあるので注意が必要です。
このケーブルの制約は、引き回し方によってはインサイドフォースキャンセラー以上に強いテンションがかかるので、非常にデリケートな部分なのです。
という事で、ベアリングを変えたYSA-2の音はすこぶるゴキゲンな音で、やはり軸受け部の空洞にアルミ材を固定したためか静かになる事も確認できましたので、いずれアームベース部も手を加えたい部分です。
ケーブルの引き回しも以前に比べてテンションがかかりにくいため、音の透明感が劇的に改善され、微小でで繊細な音が聞き取れるようになってきました。
久しぶりにMC100の音も聞いてみましたが、多少くたびれているとはいえ、緻密さと繊細を併せ持ち、切れとスピードのある活発な音を聞かせてくれます。
アナログ再生の場合、ポイントをきちんと抑えた鳴らし方をしないとまともな音を再生する事ができず、手軽で誰でもお勧めですとはいえません。
しかしそんな難しい面はあるのですが、つぼを押さえたときの音楽は、いつまでも聴き続けていたいと思う快楽をもたらせてくれます。
そんな音が出て来るから、いまだにアナログをやめられないのですけどね。
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