2024/12/04 08:35 |
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2013/02/04 09:55 |
YAMAHA GT2000 YSA-2 改造 |
みなさんこんにちは。
サムライジャパンでございます。
さて前回のブログでは、YAMAHAのGT2000に搭載されているYSA-2というピュアストレートアームの軸受けに関して、オイル汚れによる軸受けの動きの制限が音に影響する話をしました。
そうしたところ、YSA-2のユーザー様から簡単なご質問があり、軸受けベース部分付近に見られるひび割れに関してのお話でした。
はじめ表面上の塗膜についてと勘違いしてしまいましたが、そんな事ならコメントなどすることもないはずで、以前から気になっていたひび割れについてもこれから改善しなければとずーっと考えてもいたのです。
そのようなわけで、実はGT2000系の純正アームを分解した事がある方ならご存知のように、意外とコストダウンの為、音質的に悪影響を及ぼしそうな点もいくつか上げられます。
もちろんすべてがコストダウンというわけではなく、それなりに音質的な評価基準をクリアーする為のアイデアも取り入れているのでしょうし、何が何でもよくないというのではありません。
そこで今回は、以前から手を付けずにいた懸案事項についてお話したいと思います。
そんなわけでまたまたアーム部分を分解しました。
とりあえず今回はアームの方はそのまま手を付けませんが、軸受け部分を中心にベース部分まで分解します。
GT2000シリーズ共通のアームの取り付けベース部分です。
アルミ合金の鋳物製で、裏を見るとこんな感じです。
こんな姿を見れば、剛性マニアの方ならアレルギーを起こすほどの肉抜き構造になりますので、やれ砲金だ!アルミ無垢材の削りだしだ!と気が動く部分です。
確かに音質的にはベストになりにくい構造なのは確かでしょう。
さてアーム軸受け部分を分解してみます。
ここはさすがにひどいつくりですね。
本来なら取り付けガイド用にプラスチックのスペーサーもありましたが、とうの昔にそんなもの捨ててしまいました。
しかもGT2000のアームに共通する高さ調整時にアームベースがすとんと下へ落ちる事を考慮して、スプリングとプラ板のガイドも付いていましたが、どう考えても共振バリバリ出すものなので、すべて削除してあります。
実はこれだけでも音がすっきりと澄んで、不透明な濁りを感じる音質が消え、レコードに刻まれている微細な音が聞こえてくるようになります。
ただしこんなことすれば中古品としての価値はなくなりますので、転売を常に考えている方は手を付けないでください。
ただしこのアームを使い倒すという意気込みのある方は、いちど試されてみるとよくわかります。
しかし二度と同じように戻せなくなる可能性があるので、誰にでもお勧めするわけにはいかないのですけどね。
さてこの軸受け部分の裏側ですが、ご覧のように空洞です。
ここの軸受けベース部分の材質に関しては正確には不明ですが、アルミ合金の類なのは確かなようです。
しかも音質的に固有の共振を抑える為なのでしょうけど、結晶の結合もあまり強くないようで、それにより内部損失を増やして共振を逃がしているのでしょう。
どうしても万人向けの使い勝手を考えれば致し方ない選択で、本来ならここは一番力を入れたい部分です。
しかもプレーヤー本体には内部に大きな空洞を持つ構造のGT2000ですが、アームベース部の大きな開口部にじかに向き合う為、内部の空気の共振などの影響ももろに受けてしまいそうです。
そこで材質的に共振を逃がすようにしたのかもしれませんね。
でもこの軸受け部分を爪で叩いてみると、まるでプラスチックのようなカツカツとした軽い音が響きますので、ちょっと考えてしまう部分です。
もちろん高剛性にすればいいというものでもなく、材質固有の共振モードの音がもろに出てしまいますので、そこも難しいところです。
またこの音を制振しようと共振をダンプしてしまえば、ノイズリダクションのように静かにはなるけれど、おいしい音の部分まで一緒に消えてしまう事がほとんどですので、これもまた難しいところです。
重くて硬い重量物の場合、不要な振動の発生は抑える方向性にはなるのですが、固有の共振モードが低い周波数に移行するだけで、結果としてカチッとした音で静かになったと喜んでも、暗く沈んだ音色になる事も多いのです。
さてこの軸受けの空洞部分何とかいじれないかとジャンク箱を覗いていたら、バイク用に使用していたアルミの肉厚のあるスペーサーが出てきました。
これを空洞内に入れ、長いねじで軸受け部分と一緒に固定して、どれだけ音が変化するか実験です。
さてベースも取り付けて、軸受けのベアリングを取り付けて・・・・・
やぁ!!やってしまった!!!
ピンセットで摘んだボールベアリング球のひとつがどこかへ消え去りました。
YSA-2の命といえる鋼球・・・・
とりあえず速攻で問屋に発注しました。
どうせそろそろ代えようと思っていましたので、少し多めに仕入れる事にしました。
という事で、音質評価はまた次回という事で。
サムライジャパンでございます。
さて前回のブログでは、YAMAHAのGT2000に搭載されているYSA-2というピュアストレートアームの軸受けに関して、オイル汚れによる軸受けの動きの制限が音に影響する話をしました。
そうしたところ、YSA-2のユーザー様から簡単なご質問があり、軸受けベース部分付近に見られるひび割れに関してのお話でした。
はじめ表面上の塗膜についてと勘違いしてしまいましたが、そんな事ならコメントなどすることもないはずで、以前から気になっていたひび割れについてもこれから改善しなければとずーっと考えてもいたのです。
そのようなわけで、実はGT2000系の純正アームを分解した事がある方ならご存知のように、意外とコストダウンの為、音質的に悪影響を及ぼしそうな点もいくつか上げられます。
もちろんすべてがコストダウンというわけではなく、それなりに音質的な評価基準をクリアーする為のアイデアも取り入れているのでしょうし、何が何でもよくないというのではありません。
そこで今回は、以前から手を付けずにいた懸案事項についてお話したいと思います。
そんなわけでまたまたアーム部分を分解しました。
とりあえず今回はアームの方はそのまま手を付けませんが、軸受け部分を中心にベース部分まで分解します。
GT2000シリーズ共通のアームの取り付けベース部分です。
アルミ合金の鋳物製で、裏を見るとこんな感じです。
こんな姿を見れば、剛性マニアの方ならアレルギーを起こすほどの肉抜き構造になりますので、やれ砲金だ!アルミ無垢材の削りだしだ!と気が動く部分です。
確かに音質的にはベストになりにくい構造なのは確かでしょう。
さてアーム軸受け部分を分解してみます。
ここはさすがにひどいつくりですね。
本来なら取り付けガイド用にプラスチックのスペーサーもありましたが、とうの昔にそんなもの捨ててしまいました。
しかもGT2000のアームに共通する高さ調整時にアームベースがすとんと下へ落ちる事を考慮して、スプリングとプラ板のガイドも付いていましたが、どう考えても共振バリバリ出すものなので、すべて削除してあります。
実はこれだけでも音がすっきりと澄んで、不透明な濁りを感じる音質が消え、レコードに刻まれている微細な音が聞こえてくるようになります。
ただしこんなことすれば中古品としての価値はなくなりますので、転売を常に考えている方は手を付けないでください。
ただしこのアームを使い倒すという意気込みのある方は、いちど試されてみるとよくわかります。
しかし二度と同じように戻せなくなる可能性があるので、誰にでもお勧めするわけにはいかないのですけどね。
さてこの軸受け部分の裏側ですが、ご覧のように空洞です。
ここの軸受けベース部分の材質に関しては正確には不明ですが、アルミ合金の類なのは確かなようです。
しかも音質的に固有の共振を抑える為なのでしょうけど、結晶の結合もあまり強くないようで、それにより内部損失を増やして共振を逃がしているのでしょう。
どうしても万人向けの使い勝手を考えれば致し方ない選択で、本来ならここは一番力を入れたい部分です。
しかもプレーヤー本体には内部に大きな空洞を持つ構造のGT2000ですが、アームベース部の大きな開口部にじかに向き合う為、内部の空気の共振などの影響ももろに受けてしまいそうです。
そこで材質的に共振を逃がすようにしたのかもしれませんね。
でもこの軸受け部分を爪で叩いてみると、まるでプラスチックのようなカツカツとした軽い音が響きますので、ちょっと考えてしまう部分です。
もちろん高剛性にすればいいというものでもなく、材質固有の共振モードの音がもろに出てしまいますので、そこも難しいところです。
またこの音を制振しようと共振をダンプしてしまえば、ノイズリダクションのように静かにはなるけれど、おいしい音の部分まで一緒に消えてしまう事がほとんどですので、これもまた難しいところです。
重くて硬い重量物の場合、不要な振動の発生は抑える方向性にはなるのですが、固有の共振モードが低い周波数に移行するだけで、結果としてカチッとした音で静かになったと喜んでも、暗く沈んだ音色になる事も多いのです。
さてこの軸受けの空洞部分何とかいじれないかとジャンク箱を覗いていたら、バイク用に使用していたアルミの肉厚のあるスペーサーが出てきました。
これを空洞内に入れ、長いねじで軸受け部分と一緒に固定して、どれだけ音が変化するか実験です。
さてベースも取り付けて、軸受けのベアリングを取り付けて・・・・・
やぁ!!やってしまった!!!
ピンセットで摘んだボールベアリング球のひとつがどこかへ消え去りました。
YSA-2の命といえる鋼球・・・・
とりあえず速攻で問屋に発注しました。
どうせそろそろ代えようと思っていましたので、少し多めに仕入れる事にしました。
という事で、音質評価はまた次回という事で。
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