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サムライジャパン ブログ

サムライジャパン オーディオ関連を中心にしたブログです。
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2014/06/10
16:10
ALTEC 604系 復刻版 GPA 604E-SeriseⅡAlnico

logo1111.gif




みなさまこんにちは。

サムライジャパンでございます。

私も足利のエレックス様へお手伝いに来て、早いものでもう1年です。

ついこの前は大雪騒ぎかと思えば、真夏のような暑さになり、そして梅雨入りしたかと思えば豪雨ですから、体調管理も容易ではありませんね。

さて今回のお話は、ALTECの復刻版ユニットを制作している、アメリカのGreat Plains Audio(GPA)のニューモデルのご紹介をしたいと思います。

Great Plains Audio社は、元々ALTECがスピーカー事業から撤退する際に、ALTEC製ユニットの保守サービスを目的に立ち上げられた会社で、ALTECの図面や生産設備をそのまま引き継いだ会社です。

とはいえ大規模な企業ではなく、ほとんどガレージメーカーのような小規模ですので、以前のように大規模な世界展開とはいかないようです。

そんなGreat Plains Audio社には、世界中からALTEC604-8Gの復刻版を出してほしいとの要望が数多く寄せられていたそうです。

604系の同軸2ウエイユニットに関しましては、創業時よりフェライト版のユニットは制作販売していました。

gpa6042_20140610150013b85.jpg
GPA 604-8H Series Ⅱ
gpa6043.jpg
GPA 604-8H Series III

でもこれらはALTEC末期の製品の復刻版ですが、JBL同様Alnicoマグネットからフェライトマグネットへ移行した頃、それを境にALTEC製のユニットの人気に陰りも見えた時代でもあります。

そのためALTEC604系の中でも今でも人気が衰えないALTEC604-8Gですが、生産終了からかなり年月も経過していますから、中古市場で高値で取引されていても、ペアが揃わないコンディションの物も少なくありません。

そのような理由から、新品で604-8Gを手に入れたいと願うマニアも数多くいたのでしょう。

このようなマニアの声に答えて、アメリカのGreat Plains Audio社(GPA)が、ALTEC604-8Gの復刻版を発売するに至ったのです。

去年も一度ブログには紹介したものの、ガレージメーカー程度の小規模がゆえに、なかなか製品ができない状態が続いていました。

ようやく生産準備も整ったようですので、ご紹介をしたいと思います。

GPA604Eam11.jpg
GPA 604E-SeriseⅡAlnico

GPA604E-1.jpg
GPA604E-2.jpg

GPA604e1a.jpg

同じ図面、同じ生産治具、同じ製法で作られていますから、現代に蘇った04-8Gですね。

604nw.gif

しかもクロスオーバーネットワークも付属していますから、エンクロージャーに入れて線を繋ぐだけ。

従来の604系のネットワークには、中音域のドライバーの音圧を下げる目的でアッテネーターが付いていましたけど、音質劣化し易いアッテネーターを避け、しかも中音域に出がちなピークなどを抑えるために、LCR共振回路を組み込んで対処しています。

何度もヒヤリングを重ねてまとめられた音作りは、あらゆる点で本家ALTEC604-8Gを超えているとのことです。

そのためほとんどフルレンジユニットのような手軽さで組み上げられます。


もちろんエンクロージャーを用意しなければならないとか、15インチサイズですから大型システムになりますので、卓上で手軽に遊ぶというわけにはいきませんけど、かつてモニタースピーカーの代名詞として世界中を席巻した604系のユニットは、現代のレベルで見てもかなり優秀な音楽表現力を持ち合わせています。

さすがに中古品を買うレベルの価格ではございませんが、往年の名機を新品で手に入れられるというのは嬉しい話ですね。

ただ小規模メーカーゆえに、大量に作り置きをせず、ほとんどが受注生産になるために待たされることが難点です。


と今回はここまで。

次回また楽しいお話をしたいと思います。

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