忍者ブログ

サムライジャパン ブログ

サムライジャパン オーディオ関連を中心にしたブログです。
RECENT ENTRY RECENT COMMENT

2024/05/08
00:51
[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2013/05/29
16:32
L-Cao FA 8

logo1111.gif




みなさまこんにちは。

サムライジャパンでございます。


さて前回は、L-Caoの16センチユニット、FA6のマイナーチェンジ版についてお話をしました。


L-Caoというブランドですが、当然の如く世界的に有名なブランドでも歴史のあるブランドでもありません。


もちろんそのようなブランドですから、国内のネットで話題になる事もなければ、オーディオ雑誌で取り上げられる事もありません。


海外のマニアの中には、振動板の開発コンセプトがP610に基づいているため、P610のコピーという認識を持つ方もいるようです。


という事で、今回もL-Caoのユニットに関してお話をしていきたいと思います。




前にもお話したように、L-Caoの開発コンセプトは、P610を超えるフルレンジユニットとして開発されました。


そのためP610に関しても、様々な検証実験を行っていたようです。

201181684841263.jpg

201181684852197.jpg

201181684831330.jpg

201181684814753.jpg


研究対象はP610以外にも、世界的に有名な高級フルレンジユニットのローサーなども、その研究対象としていたようです。

20118168500505.jpg

20118168507147.jpg


そのような研究の末、ライバルを世界の一流フルレンジユニットとして、L-Caoのフルレンジは生み出されていったのです。


黄色い振動板が特徴的なL-Caoのユニットですが、開発初期には振動板の色は黄色でもなかったし、またエッジもアコーデオン式の一般な形状のものも試作されていました。

6i1.jpg


最終的に音質向上のためにフィックスドエッジの振動板になり、またその成型も振動板の厚みを微妙に変化させるためハンドメイドになるなど、以外と手間もかかっているのです。

$(KGrHqQOKigE12ZK,mdLBNtJ(n7ZQ!~~_3

またこのハンドメイド制作の別な目的として、左右の音質バランスを極力排除するために、マッチングペアをとるために行っているとの事です。

この手法は一般的な量産品ではありえない方法で、超高級ユニットといわれるものがよく行う手法です。


と前置きが長くなったしまいましたが、今回のメインテーマであるL-Cao FA8のマイナーチェンジ前とマイナーチェンジ後のお話をしたいと思います。

L-Caoの最初のユニットとして登場した当初の20センチユニットです。

$(KGrHqEOKoYE0f7R7wBbBN,PsI37Ig~~_1

そしてマイナーチェンジ後です。

lcao8bg.jpg

ご覧のよう外観上の変化はほとんど見られません。


ではマイナーチェンジ前のF特性

lcaokyu8.jpg

こちらの表は特記事項はないようですが、どうもLCR補正回路修正後のようです。

Specification:
Power : 30W
Frequency : 40~20k (see fig. 5)
Impedance : 8 Ohm
Xmax : 1.8mm
Sensitivity : 94DB
Fs : 55HZ
Res : 5.3
Qes : 0.78
Qms : 6.45
Qts : 0.69
Vas : 70L
Weight : 2.7Kg each (7kg/pair after packaging)

マイナーチェンジ後のF特性(LCR修正回路で補正後)

lcaofa8f1.gif

補正前の裸特性

lcaofa8f.gif

lcao8k5.gif


もちろんで数値上のデーターだけ並べても、それが実際に音の違いとして劇的に違いを感じられるものではございませんが、常によりよい音質を求めているのです。


よく質問でこれは音がいいですか?という質問を受ける事がございますが、正直音の良し悪しの基準自体があいまいなので、単純にこれ音良いですよとはいえません。


ただL-Caoのユニットに関しては、歴代のP610の愛用者の方や、パンケーキなどのような非常に質感表現の高いフルレンジがお好きな方、またローサーのような反応の高いフルレンジをお好みの方などには、とても印象がいいユニットかもしれません。


私が好きなAudioNirvanaのユニットも、音色的には大好きであるものの、デュアルコーンの影響が音質に出てしまう傾向があるため、インパクト感を感じさせるエネルギッシュな鳴り方は楽しいのですが、時にはそこがやや煩く感じてしまう事もあるかもしれません。


そのような傾向とはわずかに方向性は異なるかもしれませんけど、より自然な表現力などを求めるには、とてもすばらしいユニットだと思います。


P610を超えるユニットを目指して開発されたL-Caoのユニットですが、その実力はかなり高いものだと思います。


うちでAudioNirvanaを鳴らしていたダンボールスペシャルも、今はP610の初期型を入れていますけど、前にもお話したように、フロントロードホーンを埋め込んだ、200リットル越えのエンクロージャーに作り変える話しは以前にもいたと思います。


本来はAudioNirvana用に考えていたのですが、P610やL-Caoの16~20センチに容易に転用できるものに改良するつもりです。


そして最近、個人的に非常に興味があるユニットがL-Caoから発売されました。


そちらについてはまた次回お話をします。


という事で今回はここまで。


また楽しいお話をしたいと思います。


拍手[2回]

PR
COMMENT
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
URL
FONT COLOR
PASS

TRACK BACK

トラックバックURLはこちら