2024/12/04 21:10 |
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2013/02/04 12:12 |
オーディオケーブルのお話 |
みなさんこんにちは。
サムライジャパンでございます。
前回までははAudioNirvanaのフルレンジユニットの話をしましたが、スピーカーを鳴らすためにも、またオーディオの信号を伝達するためにも、必ず必要になるのがオーディオケーブルですね。
ところで皆さんはどのようなケーブルを愛用されているでしょうか?
ホームセンターでも買える安価なケーブルから、10万円/m超えの超高級ケーブルまで、世の中にはたくさんのオーディオ用ケーブルが存在します。
今回はそんなオーディオには欠かせないケーブルについて少しお話をしたいと思います。
アンプとCDプレーヤーを繋いだり、アンプとスピーカーを繋ぐために必要不可欠なケーブルですが、世の中にこれだけの種類があるとどれを買えばいいのか迷われる事も多いのではないでしょうか。
実際すべてを試聴して選んでいけばいいのですが、1メートル数十円や数百円のケーブルならたくさん買い込んで比較試聴もできますけど、意外とどんぐりの背比べみたいなところもありますし、かといって1メートル数万円もするような高額ケーブルは簡単には買えません。
そうなれば雑誌などの評価記事を読んで参考にしたり、マニア同士の情報交換の場などで噂にあがる評判を参考にしたりと、なかなかこのジャンルも悩みが尽きない世界ですね。
もちろんなかにはケーブルなんかでそんなに音は違わないだろうという方もいれば、ほんのわずかな長さの違いで、音の違いに敏感に反応する人もいます。
「小生は○○の奏でる○○の音に陶酔しているぅ~!」
と現状の音に十分満足されている方には必要ない話ですが、常に音質を改善しようと日々努力されている方にとっては、このケーブルの変更は非常に重要なチューニングのひとつかもしれませんね。
さて私はといえば、ケーブルで音が大幅に変わるのは十分承知しています。
素線の材質や絶縁体の材質、またケーブルの構造などによって、それぞれ固有の傾向の音があるのも事実です。
もちろんそのような細かい変化が感じられない、聴き取れないという方がいたとしても、それはけして異常な事でも悪い事でもなく、各個人ごとに異なる感性があるための話ですから、ケーブルの違いによる必要性の要求度合いの違いでしかない事です。
たとえばスピーカーケーブルを見ても、通常の平行線もあれば、4芯のスターカッド構造、同軸構造、リッツ線構造など、それぞれ素線の材質や絶縁体の材質、それに太さなどの違いで数多い製品が世の中にはございます。
これらはそれぞれ解決すべき目的や目標があって生み出されたスタイルです。
しかも素線による音の傾向や構造による音の傾向、また絶縁体による音の傾向など、それぞれ様々な音質傾向があります。
その中から自分好みのケーブルを探すのですから、これも至難の業といえるかもしれませんね。
仕方なく雑誌の評価記事を参考に買ってみたものの・・・
「だまされたぁぁぁ~」
となる事も・・・
さて私が使用しているケーブルですが、実はもう20年以上の長きに渡り基本的に変更していません。
途中で新しく買い換えたりした事もありますが、その間同じブランド同じ銘柄で一切変更していません。
理由は単純な話ですが、私が求める方向性でこれ以上の新製品が存在しないからです。
もちろん今までにも様々なケーブルを比較試聴しましたし、1メートル10万円以上もするような、水道ホースみたいな極太の超高額ケーブルなども比較試聴しました。
そのような経歴はあるものの、やはり求める方向性と大きく異なると理由で、現在使用中のケーブルから変更を行っていないだけです。
世界中の各メーカーからは斬新なアイデアや様々な技術を投入したケーブルも日々生み出されていますけど、ただ単純に自分が求めるものに出会っていないだけなのです。
皆さんはどのようにしてオーディオケーブルの良し悪しを決めているでしょうか?
一般的にはお気に入りの音楽をかけて、その中でも自分が最も心地よい音を出すものを良い音として決め、自分の好み以外のものを悪い音として決めていると思います。
もちろんこのような試聴による選別は間違いではありません。
オーディオマニアの方の中にはこの方法を選別の基準にされている方もいると思いますが、私は基本的に聞きなれた人の声を基準として選別します。
自分の声を自分で聞いても判りませんが、自分の声を他人に聞いてもらったり、あるいは親しい家族や友人知人の声を再生して確認したりする方法です。
この方法で何がわかるかといえば、ケーブルが持つ音色の傾向がリアルに判別しやすいのです。
私はこの方法を元にオーディオ製品全般の選択をしました。
マイクやスピーカーなどの音質傾向や癖はあるとはいえ、それを差し引いてもケーブルやアンプの音色の傾向が如実に現れやすく、しかも普段聞きなれた声ですからその傾向を掴むのも容易いのです。
その中で単純に最も色づけ傾向の少ないアンプやケーブルを選んだだけです。
その方法で選んだケーブルとは、RCAコードはモガミ電線の2803、スピーカーケーブルは同じく2804という型式のケーブルです。
かつてはたまにオーディオ雑誌にも載ることもありましたけど、今では噂にさえあがりませんので、多くの方はご存じないケーブルかもしれません。
基本的に外径は同じで、構造的には中空同軸構造のケーブルです。
上の画像はスピーカーケーブルのモガミ2804になりますが、参考までにオーディオテクニカのRCAケーブルと並べてみましたが、その細さに驚かれる方も多いのではないでしょうか。
この細さ、極太ケーブルが高額高級品の代名詞のケーブルの世界ではインパクトが弱すぎますから、外観上の印象がよくないだけではなく、友人知人にも自慢さえできません。
それに値段の割りに見た目が貧弱ですから、購入後の所有感を満たす事もありません。
しかもRCAケーブルの2803もそうですが、実はこれだけ細いのもかかわらず、外皮や内部の絶縁体は非常に硬質なため、小さなアールで曲げる事ができませんから、使い勝手も非常に悪い製品です。
ケーブルの構造は中空同軸という形状で、簡単に言えば外側と内側の素線が一本一本横一列に並んだ中空構造で、極端な話薄い銅箔を筒状にしたものが入っているような感じです。
ご存知の方もいると思いますが、オーディオの信号は様々な周波数の合成です。
そこに表皮効果という現象がおきます。
これはケーブルの断面積を思い浮かべてもらえば判るのですが、周波数が高くなればなるほどその信号は断面の中心を流れにくく、外側の外皮近くに集中しやすくなるのです。
つまり太いケーブルの中心も外皮付近も、低い周波数は流れるのですが、高い周波数は外皮周辺のごくわずかな断面しか流れないのです。
そのため単純な発想で言えば、太いケーブルほど低い周波数の信号には有利で、高音域はエネルギーが落ちていくハイ落ちの傾向を示します。
これは太いケーブルほど表面積に対して断面積の割合が大きくなるからです。
そのような問題を解決するために、世の中には薄い銅箔状のケーブルが存在するというのも、この表皮効果を避けるため、表面積に対する断面積の割合の増加を抑える目的があるからです。
さてそのモガミのケーブルですが、外径が細いだけにとどまらず、表皮効果によるハイ落ちを避けるために表面積に対して断面積を抑えるために素線一本一本が非常に細く、その加工自体も非常に神経を使います。
外皮を剥くにも一苦労で、中の素線にカッターの刃などが触れるとすぐに断線してしまい易く、ただでさえ細いケーブルのため、その素線1本の欠落も音に影響が出てしまいやすいのです。
ご覧のように外側の線は横一列に綺麗に絶縁体に巻きつけられた構造です。
中の素線も中心にある絶縁体に横一列に巻きつけられている中空同軸構造です。
一般的な同軸ケーブルの場合、中心線は撚り線になっている場合が多く、外側は編み線というのも多く見られます。
しかしこのように極薄の中空同軸構造というのは非常に珍しい形状です。
最近知りましたが、RCAケーブルの2803は、ドイツのオーディオ雑誌のRCAケーブルの原器として認定されているそうです。
さて音の傾向ですが、例の人の声の実験から判断すれば、圧倒的に色づけが少なく、クリアーで透明感が高く、音の解像度も非常に高く、超ハイスピードな信号の伝達という感じです。
そのため巷で言われるような低音の締りとか、音場感の再現とか、輝くような色艶とか、そのような表現とは異なる次元の音質になります。
そのような理由で現在もこれを超えるケーブルに遭遇していないために変更していないのですが、このケーブルを多くの方にお勧めできるかといえば、それはまた難しい話といえるでしょう。
まず通常のケーブルと異なり、ハイ落ち傾向を示さないため、バランス的に高音域が強いと感じる場合もあるでしょうし、非常にハイスピードな低音を再生するのですが、それが低音の量感がないとか低音域が不足気味として感じられる事もあり、そのような意味では一般的に聞き馴染んだケーブルとはバランス的に異なって聞こえやすい場合があります。
またケーブルも非常に細いため、特にスピーカーケーブルなどインピーダンスの低い信号のやり取りなどの場合、長さがもろの影響を与えやすいため、スピーカーの近くにアンプを設置する必要性もあります。
先ほどのように加工も非常に困難で、曲げなどにも非常にやりにくいケーブルですので、使用上非常に神経質で使いにくいものです。
音楽ソースやプレーヤー、アンプなどの音もストレートに表現してしまい、組み合わせによっては粗ばかりが目立ち易くなることもあり、必ずしもそれがいい音であるとは限らないのです。
逆に一般的に販売されているケーブルの多くは、様々なアイディアを盛り込まれ、そのような細かい影響を受けにくいように音作りされている場合も多く、その音が好みの音であるのならそちらを使用するほうが賢明です。
そのようなわけでアンプもケーブルもずっと同じものを使用してきているわけですが、これはあくまでもストレートにできるだけ色付けを排除した音楽を聴きたいためという理由であって、絶対これが最高だなんていう話ではありません。
世の中に様々な音を奏でるオーディオ装置が日々生み出されるのも、それだけ多様した音の好みがあるからですので、その中から自分の好みを見つけ出し、そして育てていくものではないでしょうか。
そのような音の傾向を掴むためにも、一度聞きなれた人の声を利用してみるのもひとつの手です。
そしてその好みの傾向が見つかると、おのずとそのような音作りも容易くなります。
その音作りのひとつとして、ケーブルを変えて作り上げるのもまた楽しいものですね。
と話が長くなってしまいますので今回はここまで。
また次回楽しい話をしていきたいと思います。
サムライジャパンでございます。
前回までははAudioNirvanaのフルレンジユニットの話をしましたが、スピーカーを鳴らすためにも、またオーディオの信号を伝達するためにも、必ず必要になるのがオーディオケーブルですね。
ところで皆さんはどのようなケーブルを愛用されているでしょうか?
ホームセンターでも買える安価なケーブルから、10万円/m超えの超高級ケーブルまで、世の中にはたくさんのオーディオ用ケーブルが存在します。
今回はそんなオーディオには欠かせないケーブルについて少しお話をしたいと思います。
アンプとCDプレーヤーを繋いだり、アンプとスピーカーを繋ぐために必要不可欠なケーブルですが、世の中にこれだけの種類があるとどれを買えばいいのか迷われる事も多いのではないでしょうか。
実際すべてを試聴して選んでいけばいいのですが、1メートル数十円や数百円のケーブルならたくさん買い込んで比較試聴もできますけど、意外とどんぐりの背比べみたいなところもありますし、かといって1メートル数万円もするような高額ケーブルは簡単には買えません。
そうなれば雑誌などの評価記事を読んで参考にしたり、マニア同士の情報交換の場などで噂にあがる評判を参考にしたりと、なかなかこのジャンルも悩みが尽きない世界ですね。
もちろんなかにはケーブルなんかでそんなに音は違わないだろうという方もいれば、ほんのわずかな長さの違いで、音の違いに敏感に反応する人もいます。
「小生は○○の奏でる○○の音に陶酔しているぅ~!」
と現状の音に十分満足されている方には必要ない話ですが、常に音質を改善しようと日々努力されている方にとっては、このケーブルの変更は非常に重要なチューニングのひとつかもしれませんね。
さて私はといえば、ケーブルで音が大幅に変わるのは十分承知しています。
素線の材質や絶縁体の材質、またケーブルの構造などによって、それぞれ固有の傾向の音があるのも事実です。
もちろんそのような細かい変化が感じられない、聴き取れないという方がいたとしても、それはけして異常な事でも悪い事でもなく、各個人ごとに異なる感性があるための話ですから、ケーブルの違いによる必要性の要求度合いの違いでしかない事です。
たとえばスピーカーケーブルを見ても、通常の平行線もあれば、4芯のスターカッド構造、同軸構造、リッツ線構造など、それぞれ素線の材質や絶縁体の材質、それに太さなどの違いで数多い製品が世の中にはございます。
これらはそれぞれ解決すべき目的や目標があって生み出されたスタイルです。
しかも素線による音の傾向や構造による音の傾向、また絶縁体による音の傾向など、それぞれ様々な音質傾向があります。
その中から自分好みのケーブルを探すのですから、これも至難の業といえるかもしれませんね。
仕方なく雑誌の評価記事を参考に買ってみたものの・・・
「だまされたぁぁぁ~」
となる事も・・・
さて私が使用しているケーブルですが、実はもう20年以上の長きに渡り基本的に変更していません。
途中で新しく買い換えたりした事もありますが、その間同じブランド同じ銘柄で一切変更していません。
理由は単純な話ですが、私が求める方向性でこれ以上の新製品が存在しないからです。
もちろん今までにも様々なケーブルを比較試聴しましたし、1メートル10万円以上もするような、水道ホースみたいな極太の超高額ケーブルなども比較試聴しました。
そのような経歴はあるものの、やはり求める方向性と大きく異なると理由で、現在使用中のケーブルから変更を行っていないだけです。
世界中の各メーカーからは斬新なアイデアや様々な技術を投入したケーブルも日々生み出されていますけど、ただ単純に自分が求めるものに出会っていないだけなのです。
皆さんはどのようにしてオーディオケーブルの良し悪しを決めているでしょうか?
一般的にはお気に入りの音楽をかけて、その中でも自分が最も心地よい音を出すものを良い音として決め、自分の好み以外のものを悪い音として決めていると思います。
もちろんこのような試聴による選別は間違いではありません。
オーディオマニアの方の中にはこの方法を選別の基準にされている方もいると思いますが、私は基本的に聞きなれた人の声を基準として選別します。
自分の声を自分で聞いても判りませんが、自分の声を他人に聞いてもらったり、あるいは親しい家族や友人知人の声を再生して確認したりする方法です。
この方法で何がわかるかといえば、ケーブルが持つ音色の傾向がリアルに判別しやすいのです。
私はこの方法を元にオーディオ製品全般の選択をしました。
マイクやスピーカーなどの音質傾向や癖はあるとはいえ、それを差し引いてもケーブルやアンプの音色の傾向が如実に現れやすく、しかも普段聞きなれた声ですからその傾向を掴むのも容易いのです。
その中で単純に最も色づけ傾向の少ないアンプやケーブルを選んだだけです。
その方法で選んだケーブルとは、RCAコードはモガミ電線の2803、スピーカーケーブルは同じく2804という型式のケーブルです。
かつてはたまにオーディオ雑誌にも載ることもありましたけど、今では噂にさえあがりませんので、多くの方はご存じないケーブルかもしれません。
基本的に外径は同じで、構造的には中空同軸構造のケーブルです。
上の画像はスピーカーケーブルのモガミ2804になりますが、参考までにオーディオテクニカのRCAケーブルと並べてみましたが、その細さに驚かれる方も多いのではないでしょうか。
この細さ、極太ケーブルが高額高級品の代名詞のケーブルの世界ではインパクトが弱すぎますから、外観上の印象がよくないだけではなく、友人知人にも自慢さえできません。
それに値段の割りに見た目が貧弱ですから、購入後の所有感を満たす事もありません。
しかもRCAケーブルの2803もそうですが、実はこれだけ細いのもかかわらず、外皮や内部の絶縁体は非常に硬質なため、小さなアールで曲げる事ができませんから、使い勝手も非常に悪い製品です。
ケーブルの構造は中空同軸という形状で、簡単に言えば外側と内側の素線が一本一本横一列に並んだ中空構造で、極端な話薄い銅箔を筒状にしたものが入っているような感じです。
ご存知の方もいると思いますが、オーディオの信号は様々な周波数の合成です。
そこに表皮効果という現象がおきます。
これはケーブルの断面積を思い浮かべてもらえば判るのですが、周波数が高くなればなるほどその信号は断面の中心を流れにくく、外側の外皮近くに集中しやすくなるのです。
つまり太いケーブルの中心も外皮付近も、低い周波数は流れるのですが、高い周波数は外皮周辺のごくわずかな断面しか流れないのです。
そのため単純な発想で言えば、太いケーブルほど低い周波数の信号には有利で、高音域はエネルギーが落ちていくハイ落ちの傾向を示します。
これは太いケーブルほど表面積に対して断面積の割合が大きくなるからです。
そのような問題を解決するために、世の中には薄い銅箔状のケーブルが存在するというのも、この表皮効果を避けるため、表面積に対する断面積の割合の増加を抑える目的があるからです。
さてそのモガミのケーブルですが、外径が細いだけにとどまらず、表皮効果によるハイ落ちを避けるために表面積に対して断面積を抑えるために素線一本一本が非常に細く、その加工自体も非常に神経を使います。
外皮を剥くにも一苦労で、中の素線にカッターの刃などが触れるとすぐに断線してしまい易く、ただでさえ細いケーブルのため、その素線1本の欠落も音に影響が出てしまいやすいのです。
ご覧のように外側の線は横一列に綺麗に絶縁体に巻きつけられた構造です。
中の素線も中心にある絶縁体に横一列に巻きつけられている中空同軸構造です。
一般的な同軸ケーブルの場合、中心線は撚り線になっている場合が多く、外側は編み線というのも多く見られます。
しかしこのように極薄の中空同軸構造というのは非常に珍しい形状です。
最近知りましたが、RCAケーブルの2803は、ドイツのオーディオ雑誌のRCAケーブルの原器として認定されているそうです。
さて音の傾向ですが、例の人の声の実験から判断すれば、圧倒的に色づけが少なく、クリアーで透明感が高く、音の解像度も非常に高く、超ハイスピードな信号の伝達という感じです。
そのため巷で言われるような低音の締りとか、音場感の再現とか、輝くような色艶とか、そのような表現とは異なる次元の音質になります。
そのような理由で現在もこれを超えるケーブルに遭遇していないために変更していないのですが、このケーブルを多くの方にお勧めできるかといえば、それはまた難しい話といえるでしょう。
まず通常のケーブルと異なり、ハイ落ち傾向を示さないため、バランス的に高音域が強いと感じる場合もあるでしょうし、非常にハイスピードな低音を再生するのですが、それが低音の量感がないとか低音域が不足気味として感じられる事もあり、そのような意味では一般的に聞き馴染んだケーブルとはバランス的に異なって聞こえやすい場合があります。
またケーブルも非常に細いため、特にスピーカーケーブルなどインピーダンスの低い信号のやり取りなどの場合、長さがもろの影響を与えやすいため、スピーカーの近くにアンプを設置する必要性もあります。
先ほどのように加工も非常に困難で、曲げなどにも非常にやりにくいケーブルですので、使用上非常に神経質で使いにくいものです。
音楽ソースやプレーヤー、アンプなどの音もストレートに表現してしまい、組み合わせによっては粗ばかりが目立ち易くなることもあり、必ずしもそれがいい音であるとは限らないのです。
逆に一般的に販売されているケーブルの多くは、様々なアイディアを盛り込まれ、そのような細かい影響を受けにくいように音作りされている場合も多く、その音が好みの音であるのならそちらを使用するほうが賢明です。
そのようなわけでアンプもケーブルもずっと同じものを使用してきているわけですが、これはあくまでもストレートにできるだけ色付けを排除した音楽を聴きたいためという理由であって、絶対これが最高だなんていう話ではありません。
世の中に様々な音を奏でるオーディオ装置が日々生み出されるのも、それだけ多様した音の好みがあるからですので、その中から自分の好みを見つけ出し、そして育てていくものではないでしょうか。
そのような音の傾向を掴むためにも、一度聞きなれた人の声を利用してみるのもひとつの手です。
そしてその好みの傾向が見つかると、おのずとそのような音作りも容易くなります。
その音作りのひとつとして、ケーブルを変えて作り上げるのもまた楽しいものですね。
と話が長くなってしまいますので今回はここまで。
また次回楽しい話をしていきたいと思います。
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