2025/03/13 17:27 |
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2013/02/04 11:00 |
久しぶりにAudioNirvanaの話 |
みなさんこんにちは。
サムライジャパンでございます。
ここ最近は、YAMAHAのGT2000というアナログプレーヤーの、YSA-2というアームパイプの改造に関して数回に分けて話してきましたので、アナログに興味のない方にとっては非常に退屈だったかもしれませんね。
さて今回は、久しぶりにAudioNirvanaのお話をしたいと思います。
本日はご注文頂いてたAudio Nirvana 'Super 6.5'Cast Frame'がアメリカより到着いたしました。
先週の土曜日より今度の日曜までメーカー側のサマーバケーションで休日となり、今ご注文頂いた場合7/2以降の発送になってしまうのですが、今回休み前にどうにか発送を間に合わせていただき、無事到着したのです。
いつものようにいかにも海外からの宅配便という外観ですね。

今回は税関での開封検査があったようです。

確認のため箱を開けてみると出てきました。

間違いなくAudio Nirvana 'Super 6.5'Cast Frame'です。
とりあえず製品の外観を簡易チェックいたしました。

今回ご注文いただいたのは口径16センチのものですから、フルレンジとしては比較的種類の多いロクハンサイズです。
このクラスにはダイヤトーンのP610のような世界的名器もあり、フルレンジユニットとしては20センチと共に人気があります。
今回の製品はフェライトマグネットタイプですが、16センチ口径の振動板と同じような大きさの巨大なマグネットが付いています。

さすがにここまでくるとお化けマグネットですね。
私のところの16センチはアルニコタイプですけど、やはりこれも尋常じゃない巨大マグネットで駆動していますけど、フェライトになるとここまで大きくなるものなのですね。
いやはやいつ見てもAudioNirvanaのユニットは、びっくりするような巨大マグネットが印象的です。
さて、私のところでもAudioNirvanaを鳴らしておりますが、ブログを読まれている方ならご存知のように、見るも無残、聞くも悲惨な惨たらしい外観を持つダンボールスペシャルです。

左右の容積こそほぼ同じ容量ですが、手持ちの箱の関係から左右で形状サイズが違います。
もう既にその時点でアウト!
それ以前にダンボールエンクロージャーでアウト!になっているのですけどね。
さて今までGT2000のアームパイプ改造などを行い、劇的に音質が向上したなんて話をしてきましたけど、実際その音質評価の視聴モニターはこの段ボールスペシャルなのです。
健全なオーディオマニアの方なら、そんなはずはない!と一蹴されてしまう惨たらしい外観なのです。
それはまったくの正論ですし、ダンボールの箱が素晴らしい材質でないのも事実です。
手っ取り早く何でもいいから木製の板を使った方が、ダンボールなんかよりもよほどマシなのは確かです。
ところで皆さんはエンクロージャーを何で組み上げているのでしょう。
手に入れやすいラワン合板やMDF材、あるいは集積材などを利用されている方は多いと思います。
また音質を追求して、米松やアピトン合板やフィンランドパーチなど、音質的に評価の高い材料で組み上げている方もいる事でしょう。
間違っても私のように惨たらしいダンボールなんて話はまず聞く事はありません。
しかも少しでも音を良くしようと板厚を厚くしたり、補強をたくさん入れたりしているわけですしね。
ご覧のように私のダンボールスペシャルには、いんちきフロントホーンが取り付けられています。
でも元々はただのダンボール箱にユニットを付けたのが始まりでした。

そして中音域の厚みを出すためと称してインチキフローントホーンを取り付けました。

そのホーンの周囲を囲い、最終的に現在に至るわけですが、実はこのフロントホーンを取り付け、周囲を囲う事によって、ユニットが取り付けられている周辺はモノコック構造になっているため、ただのダンボールの状態よりも剛性はとても高くなっています。
またユニット取り付け周辺の裏側には、ダンボールと紙粘土を木工用ボンドで固めたものが補強リブとして取り付けているため、ユニット取り付け周辺を手で叩くと、コンコンと響くまるで木のような響きの音がするのです。

基本的に補強が施されているのはユニット取り付け周辺のみで、ほかはダンボールそのままの状態です。
通常は箱の構造の場合、内部で平行面があれば様々な周波数の定在波が発生し、それが共振を起こす事で箱全体を振動させます。
実はこれがユニット単独の振動よりも大きくなる事も多く、その為皆さんも吸音材を入れて防いでいると思います。
しかしこの吸音材も読んで字の如しで、肝心なところだけピンポイントで吸音する事ができず、どうしても広範囲の周波数の音に影響を与えます。
場合によっては、この吸音材の有無によってはとてもつまらない音になってしまう事も多く、また使用する吸音材の材質によっても再生音が影響を大きく受けるなど、なかなかもどかしいところでもあります。
またそれで抑えきれない不要振動は板厚を厚くしたり、補強をたくさん入れたりして防ぐなど、なかなかうまくいかないものです。
私のところのダンボールスペシャルは、ダンボールという紙ですので、質量も軽く強度も高くないため、振動版のように豪勢に鳴り捲ります。
私は基本的に吸音材を入れて吸音するのはあまり好みではないため、極力吸音材は入れたくないのです。
しかし段ボール箱はそれ自体が振動版のように鳴り捲るわけですので、ダンボールの余計な音のほうが音圧が高いなんていう冗談も聞こえるような、そんな鳴り方ですので、少なくとも定在波の処理はしなければなりません。
そこで戸澤式レゾネーターを模した、自作レゾネーターをたくさん入れて対処してあります。

使用したのは大小さまざまな封筒で作られた、三角錐の袋です。
実はこのなんちゃってレゾネーターですが、物凄い効果があったのです。
実質的な容積は封筒の紙厚だけですので、容積を占有する他の吸音材と違い、キャビネット容積への影響もほとんど無視できる点も見逃せないポイントなのです。
もちろんどのようなスピーカーBOXでも効果があると思いますが、私のところはダンボールというその効果が如実に現れやすいため、何も入れない状態から一つ二つと追加する度、その効果が手に取るようにわかりやすいのです。
もちろん現在でも箱から音は出ていますけど、ほとんど気にならないほど静かになりました。
またはこの内部の定在波も押さえ込んでいるため、ユニットから出てくる音は非常にクリアーになりました。
そのような事もあってこのダンボールスペシャルは、その惨たらしい見た目とは裏腹にかなりまともな音がするのです。
もちろん作用と反作用という物理的な理屈は無視できないため、下手なスピーカーシステムより遥かにハイクオリティーの音が出るとしても、やはりダンボールの限界を超えるのはできません。
でもこんな悪条件にもかかわらず、アナログ信号の微小な変更などのわずかな音の違いなども的確に表現する実力は、やはりこのAudioNirvanaの優れたユニットの一面を表しているのでしょうね。
スペック的にも素晴らしいだけではなく、実際の動態能力の高さもこのユニットの魅力です。
これほど音楽を聴くのが快感になるユニットというのも、世の中には意外と少ないものですからね。
とついつい話が長くなってしまうので、今回はここまで。
また日を改めてこの話の続きはしたいと思います。
サムライジャパンでございます。
ここ最近は、YAMAHAのGT2000というアナログプレーヤーの、YSA-2というアームパイプの改造に関して数回に分けて話してきましたので、アナログに興味のない方にとっては非常に退屈だったかもしれませんね。
さて今回は、久しぶりにAudioNirvanaのお話をしたいと思います。
本日はご注文頂いてたAudio Nirvana 'Super 6.5'Cast Frame'がアメリカより到着いたしました。
先週の土曜日より今度の日曜までメーカー側のサマーバケーションで休日となり、今ご注文頂いた場合7/2以降の発送になってしまうのですが、今回休み前にどうにか発送を間に合わせていただき、無事到着したのです。
いつものようにいかにも海外からの宅配便という外観ですね。

今回は税関での開封検査があったようです。

確認のため箱を開けてみると出てきました。

間違いなくAudio Nirvana 'Super 6.5'Cast Frame'です。
とりあえず製品の外観を簡易チェックいたしました。

今回ご注文いただいたのは口径16センチのものですから、フルレンジとしては比較的種類の多いロクハンサイズです。
このクラスにはダイヤトーンのP610のような世界的名器もあり、フルレンジユニットとしては20センチと共に人気があります。
今回の製品はフェライトマグネットタイプですが、16センチ口径の振動板と同じような大きさの巨大なマグネットが付いています。

さすがにここまでくるとお化けマグネットですね。
私のところの16センチはアルニコタイプですけど、やはりこれも尋常じゃない巨大マグネットで駆動していますけど、フェライトになるとここまで大きくなるものなのですね。
いやはやいつ見てもAudioNirvanaのユニットは、びっくりするような巨大マグネットが印象的です。
さて、私のところでもAudioNirvanaを鳴らしておりますが、ブログを読まれている方ならご存知のように、見るも無残、聞くも悲惨な惨たらしい外観を持つダンボールスペシャルです。

左右の容積こそほぼ同じ容量ですが、手持ちの箱の関係から左右で形状サイズが違います。
もう既にその時点でアウト!
それ以前にダンボールエンクロージャーでアウト!になっているのですけどね。
さて今までGT2000のアームパイプ改造などを行い、劇的に音質が向上したなんて話をしてきましたけど、実際その音質評価の視聴モニターはこの段ボールスペシャルなのです。
健全なオーディオマニアの方なら、そんなはずはない!と一蹴されてしまう惨たらしい外観なのです。
それはまったくの正論ですし、ダンボールの箱が素晴らしい材質でないのも事実です。
手っ取り早く何でもいいから木製の板を使った方が、ダンボールなんかよりもよほどマシなのは確かです。
ところで皆さんはエンクロージャーを何で組み上げているのでしょう。
手に入れやすいラワン合板やMDF材、あるいは集積材などを利用されている方は多いと思います。
また音質を追求して、米松やアピトン合板やフィンランドパーチなど、音質的に評価の高い材料で組み上げている方もいる事でしょう。
間違っても私のように惨たらしいダンボールなんて話はまず聞く事はありません。
しかも少しでも音を良くしようと板厚を厚くしたり、補強をたくさん入れたりしているわけですしね。
ご覧のように私のダンボールスペシャルには、いんちきフロントホーンが取り付けられています。
でも元々はただのダンボール箱にユニットを付けたのが始まりでした。

そして中音域の厚みを出すためと称してインチキフローントホーンを取り付けました。

そのホーンの周囲を囲い、最終的に現在に至るわけですが、実はこのフロントホーンを取り付け、周囲を囲う事によって、ユニットが取り付けられている周辺はモノコック構造になっているため、ただのダンボールの状態よりも剛性はとても高くなっています。
またユニット取り付け周辺の裏側には、ダンボールと紙粘土を木工用ボンドで固めたものが補強リブとして取り付けているため、ユニット取り付け周辺を手で叩くと、コンコンと響くまるで木のような響きの音がするのです。

基本的に補強が施されているのはユニット取り付け周辺のみで、ほかはダンボールそのままの状態です。
通常は箱の構造の場合、内部で平行面があれば様々な周波数の定在波が発生し、それが共振を起こす事で箱全体を振動させます。
実はこれがユニット単独の振動よりも大きくなる事も多く、その為皆さんも吸音材を入れて防いでいると思います。
しかしこの吸音材も読んで字の如しで、肝心なところだけピンポイントで吸音する事ができず、どうしても広範囲の周波数の音に影響を与えます。
場合によっては、この吸音材の有無によってはとてもつまらない音になってしまう事も多く、また使用する吸音材の材質によっても再生音が影響を大きく受けるなど、なかなかもどかしいところでもあります。
またそれで抑えきれない不要振動は板厚を厚くしたり、補強をたくさん入れたりして防ぐなど、なかなかうまくいかないものです。
私のところのダンボールスペシャルは、ダンボールという紙ですので、質量も軽く強度も高くないため、振動版のように豪勢に鳴り捲ります。
私は基本的に吸音材を入れて吸音するのはあまり好みではないため、極力吸音材は入れたくないのです。
しかし段ボール箱はそれ自体が振動版のように鳴り捲るわけですので、ダンボールの余計な音のほうが音圧が高いなんていう冗談も聞こえるような、そんな鳴り方ですので、少なくとも定在波の処理はしなければなりません。
そこで戸澤式レゾネーターを模した、自作レゾネーターをたくさん入れて対処してあります。

使用したのは大小さまざまな封筒で作られた、三角錐の袋です。
実はこのなんちゃってレゾネーターですが、物凄い効果があったのです。
実質的な容積は封筒の紙厚だけですので、容積を占有する他の吸音材と違い、キャビネット容積への影響もほとんど無視できる点も見逃せないポイントなのです。
もちろんどのようなスピーカーBOXでも効果があると思いますが、私のところはダンボールというその効果が如実に現れやすいため、何も入れない状態から一つ二つと追加する度、その効果が手に取るようにわかりやすいのです。
もちろん現在でも箱から音は出ていますけど、ほとんど気にならないほど静かになりました。
またはこの内部の定在波も押さえ込んでいるため、ユニットから出てくる音は非常にクリアーになりました。
そのような事もあってこのダンボールスペシャルは、その惨たらしい見た目とは裏腹にかなりまともな音がするのです。
もちろん作用と反作用という物理的な理屈は無視できないため、下手なスピーカーシステムより遥かにハイクオリティーの音が出るとしても、やはりダンボールの限界を超えるのはできません。
でもこんな悪条件にもかかわらず、アナログ信号の微小な変更などのわずかな音の違いなども的確に表現する実力は、やはりこのAudioNirvanaの優れたユニットの一面を表しているのでしょうね。
スペック的にも素晴らしいだけではなく、実際の動態能力の高さもこのユニットの魅力です。
これほど音楽を聴くのが快感になるユニットというのも、世の中には意外と少ないものですからね。
とついつい話が長くなってしまうので、今回はここまで。
また日を改めてこの話の続きはしたいと思います。
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