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サムライジャパン ブログ

サムライジャパン オーディオ関連を中心にしたブログです。
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2013/02/04
10:57
Audio Nirvana 段ボールスペシャル

みなさんこんにちは。


サムライジャパンでございます。


さて前回はGreat Plains Audio社のALTEC604系同軸ユニットに関してお話をしました。

logo1MAESTRO_GOLD.png


同軸2ウエイといえども基本的にはフルレンジユニットとしての利用が出来るわけで、大型のマルチシステムにはちょっと躊躇してしまう方にもお勧めできるものです。


さて私のところにも現在Audio Nirvanaの16センチ(6.5インチ)ユニットがあるのですが、まだエンクロージャーが決定していません。

audio nirvana

audio nirvana 6.5 Alnico


ご覧のように振動版の口径に対して巨大で強力なアルニコマグネットが付いていますので、当然能率も高めで強力なユニットです。


そこでどのようなエンクロージャーに入れて鳴らそうか毎日考えているのですが、なかなか決めかねているのです。


これだけ巨大な磁気回路を持っていると、どことなく扱いにくそうなじゃじゃ馬的なイメージもあるのですが、意外と扱い易いユニットでもあります。



そのようなわけで、裸の状態に近いまま何度も聞いてみたのですが、小口径のデメリットである低音域を補うため、バックロードホーンのエンクロージャーを考えていみたのです。


これだけ磁気回路が強力ならバックロードホーンでも十分鳴らしきれそうだし、16センチという小口径でもびっくりするような音を出してみたいと思いますから、ホーン長も通常同クラスのものよりも長めの音道を考えて、ハイエンドは逆に伸びもよく、音圧も十分という事から、中音域用に小型ショートフロントロードホーンを組み合わせたエンクロージャーを考えていました。


しかしいざ設計してみると意外と大変です。


TANNOYのウエストミンスターのようなイメージを考えましたが、そうなると16センチといえども巨大特大サイズになり、しかも製作もかなり大変そうです。

01202008_0318.jpg


でも高級家具のような見た目の豪華さも表現できたら楽しいかもしれませんね。


自作だからといって合板丸出しというのも、たとえ音がよくてもそこは少しは仕上げの拘りたいところでしょうね。


さてウエストミンスターもどきは製作もかなり大変そうですので、そこで低音域のレスポンスを優先させ、マルチダクト式のバスレフエンクロージャーも候補にあがりました。


マルチダクトといえばALTECのユニットを入れる箱として有名なオンケン箱などがあり、その鳴りっぷりのよさは魅力です。


ただ外観はうまく仕上げないと合板丸出しのいかにも自作しましたというオーラ丸出しですから、そこらへんもうまく考えなければなりませんね。


そこでAudio Nirvanaのユニットの素性はどうなのかということですが、裸でばかり鳴らしても埒が開かないので、とりあえず仮のエンクロージャーに入れてみました。

1 675


このブログを読まれている方から、

「おいっ!エンクロージャーって言うな!!」

「お前これは段ボール箱だろう!”!」

こんな罵声が聞こえてきそうです。。。。。


1 678


はい。


仰るとおり段ボール箱です。



段ボールだって原料は木材なのですから・・・などと言い訳はしません。


どう考えても剛性不足。

ふにゃふにゃで振動も吸収しまうものですからまともなものではありません。


前のエレックス様のブログのような、御影石でがっちり固めてという方向とは真逆で、正直良い音のためになんていうのとも無縁です。


でもとりあえずユニットの素性がどのようなものか確かめるため、梱包用にストックしていた段ボール箱にユニットを付けて、その音の傾向を探っていたのです。


左の箱は、高さ約70センチ、幅約33センチ、奥行き48センチとなり、エンクロージャー容積は外観寸法算出だと約110リットルの箱です。


一方右は、高さ約87センチ、幅約26センチ、奥行き約45センチとなり、約102リットルの容積です。


どちらも完全に密閉はされていませんが、ある程度予想はしていましたけど、16センチと小口径ユニットであっても、やはりこのクラスのサイズのエンクロージャーの方が相性がよさそうです。


左右のサイズもちぐはぐで、しかも段ボール箱というオーディオマニアなら卒倒してしまう酷い鳴らし方ですけど、見た目とは裏腹に結構まともな音がします。


たぶんユニットの能力がずば抜けているので、劣悪な悪条件の元でも、意外と善戦しているのです。

1 679




正直このユニットの能力の片鱗程度しか聞いていないのでしょうけど、現時点での実力は、下手なスピーカーシステムなんかより遥かに分解能も高く、微妙なな音の質感も聞き分けられますので、まるでだめだめというわけではありません。


確かに段ボールスペシャルですから、エネルギーの大きな低域など切れもパンチも出ないのは当然ですけど、それでも私がかつて所有していた、トリオのブックシェルフスピーカのフラッグシップ、LS1000あたりよりは十分音の質感もイントネーションの表現力も、ぜんぜん上手なのはユニットの能力の高さなのでしょうね。

LS1000



さて、それではどうするかといえば、同じAudio Nirvanaのフルレンジでも、ユニットを単品で素で鳴らすのであれば、6.5インチ(16センチ)よりも8インチ(20センチ)の方がバランスがいいように感じます。


特に中音域のバランスは良いように感じます。


AudioNirvanaのデビットさんも、大きな口径のほうが音が良いですと言っているように、バランス的には8インチや10インチなど、大き目の方が面白そうです。


15インチまでラインナップがありますけど、12インチ以上はスーパートゥイーターが欲しくなるでしょうね。



という事で、16センチという小口径のデメリットを、100リットル以上の大型エンクロージャーに入れ、ダクトの開口面積の大きいバスレフ式、またはマルチダクト方式として補い、やや厚みにかける中音域は、30センチ×40センチほどの開口面積で奥行きが15センチから20センチ程度のフロントロードホーンにしようと考えています。


いずれにしても16センチの小口径フルレンジとしては巨大な部類になると思います。


実際AudioNirvanaのエンクロージャー適応に関しては、6.5インチでも300リットルオーバーの容量でも許容範囲みたいですし、意外とそのあたりの適応範囲も広く、ピンポイントで使い難いユニットというわけでもなさそうですしね。


今まではアルテックやマクソニックばかり聞いてきたのですけど、AudioNirvanaのフルレンジは、意外とALTECの音に似ているかもしれませんね。


同じアメリカ系でもJBLとは音の傾向も方向性も違うように感じますけど、ALTECには音色も音の質感も、傾向的に似てるようですので、ALTECユーザーの方のサブシステムにも良いかもしれません。



さてこれだけずば抜けたパフォーマンスを持つフルレンジユニットですが、オーディオ雑誌でも取り上げられる事もなく、評論家の先生から見向きもされませんので、それらを指標としている多くのマニアの方にも評判になる事もありません。


でもこのユニットの実力は、聞いた人にしか判らない凄さがあると思います。


世界の迷機、いや名機という物とは異なり、知名度も全く無いのですけど、ジャンルを問わず音楽を聴くのがこれほど愉快なユニットというのはなかなかお目にかかれないものですね。



さてエンクロージャーのデザインは・・・


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