2024/12/04 20:58 |
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2013/02/04 10:09 |
YAMAHA GT2000 YSA-2 針圧調整 |
みなさんこんにちは。
サムライジャパンでございます。
前回のブログでは、フランスにあるスピーカーユニットのメーカーである、PHY-HPというブランドについてご紹介いたしました。
クラスサイズを考えると高額ユニットとなりますが、その独創的な発想と音質にこだわるポリシーなどを考えても、非常に魅力を感じるユニットです。
JBLやTANNY ALTECなどのようなブランド力や知名度こそありませんが、往年の名機では到達できないすばらしい音の世界を再現してくれるでしょう。
ただここまでの徹底した能力を求めない方のほうが大多数ですので、そのような方向性で寛容な使い方ができるAudioNirvanaのALNICマグネットモデルは、そのパフォーマンス能力とコストを考えると非常にリーズナブルなのでしょうね。
さて7月も半ばに差し掛かり、九州など豪雨で大変な思いをされている方も多い事と思います。
日々夏らしい気温になり、エアコンをかけないと我慢できない日も出てきました。
そんな気温に大きく左右されてしまうのが、アナログオーディオの面倒なところです。
カンチレバーを支えるダンパーがあるため、このダンパーの弾性が温度に左右されやすい事もあるため、気温によっては微妙な針圧調整が必要になってきます。
この針圧ですが、基本的にカートリッジそれぞれの設計時の性能を維持するため、指定以外での加圧や減圧を避けないと、適切なレコード再生ができないばかりではなく、カートリッジ本体の寿命にも大きく影響してしまいます。
それぞれの指定針圧は、様々な形式のトーンアームに取り付けても、適切にレコード面をトレースさせるために必要な針圧です。
長年アナログ再生をされてきた方にとってはごく当たり前な儀式のようなもので、ご使用になるトーンアームやカートリッジの組み合わせによって、最適な針圧をきちんと把握されている方も多いと思いますが、時には急激な気候変動で少し再生音がびりついたり、あるいは暗く曇った音になったしまったりと、何かにつけて面倒なものです。
その点一年中イージーに扱えるCDプレーヤーは非常に便利この上ないもので、私の場合聴く音楽のジャンルも曲も住み分けができていますけど、今でもアナログを続けている理由に、アナログでしか聞く事のできない音の世界をご存知の方も多いと思います。
もちろんそんな音の世界、気にならない人にとっては何の話というような微小なレベルですので、そんなのを知らなくてもオーディオを十分楽しめるのは間違いありません。
でも私もそうなのですが、どうしても繊細で微細な空間を漂うようなあの音を知ってしまうと、やはりやめられないものですね。
さてそのようなわけで、私のところも夏向けに針圧調整をしてみました。
今まで数回に分けてブログに書き込んだように、最近トーンアームのアームパイプを大幅に改造しました。
改造前の純正のアームパイプの時もそうでしたが、比較的感度がいいアームのためか、指定針圧内の下限付近の軽針圧のほうが非常に相性がよかったのです。
今回のアームパイプ改造に関しても、指定針圧の下限を目安にに針圧をあわせて試聴を繰り返していました。
改造前までは、標準より重めにすると解像力や分解能、音の透明度などが落ちてくる傾向があったため、冬の時期でも標準針圧までがベストでした。
今回アームパイプを改造したのに伴い、トーンアームの感度が劇的に向上し、音の透明度、分解能や解像力など、まるでカートリッジを大幅にグレードアップしたと思えるほど再生音が変化しました。
それにあわせ、適正針圧も探ってみたのです。
結果からいえば、指定針圧の下限を超えた軽針圧がベスト。
指定針圧1.7グラム/+-0.3ですが、改造前は通年を通して1.4グラムで、それ以下の針圧にするとトレースがやや不安定になりやすかったものです。
しかしアームパイプを改造した現在、1.1がベスト針圧です。
1.0よりも軽くすると少し不安定になりそうなので、1.0ぐらいが現状での下限あたりでしょうか。
また上限はやはり1.3ぐらいになりそうです。
アームパイプ改造に伴い、アームパイプ内部の配線材の引き回しも、極力アームの回転に関してストレスがかからないように工夫したのもひとつの理由かもしれません。
以前はどうしても内周付近でインサイドフォースキャンセラーと同じようなテンションがかかりやすく、それで少し音を曇らせたりもしていましたので、それを改善しようと引き出し後のケーブルが自由に稼動しやすいように工夫してみたのです。
その影響もあって、外周も内周も非常にクリアーな再生ができ、トラッキングエラーの影響も無視しても問題ない状態になりました。
これだけでも再生音が大きく変化するのは、アナログの楽しさでもありまた難しい部分でもあります。
知らない人が見たら、何やってるの?
そんなことしてみても気のせいだよと笑われてしまうような話ですけど、そこから聞こえてくる音楽の世界を知れば知るほど病み付きになってしまい、もう後戻りができない大馬鹿野朗といえるかもしれません。
でも規定針圧以下にベストな針圧があったとは、やはりアナログは奥が深い世界です。
もうどのレコードをかけても思わずにやけてしまう、そんな音が聞こえるようになってしまいました。
アームパイプ改造前の音を思い起こすと、今までいかに自分が調整を含めて疎かにしていたのかとさえ思えます。
それでも他のお宅で聴くアナログプレーヤーよりも、解像力も分解能も透明感もはるかに上だと思っていたのですけどね。
でも今聞こえて来る音は、まるでおとぎの世界の魔法をかけらたような、まったく別次元の音楽が聞こえてきます。
でもこんな気づき、段ボール箱に入れられているにもかかわらず、その繊細な音を見事に表現する能力を持つ、AudioNirvanaの入力信号に対する反応のよさが無ければなかなか達成できなかった話です。
このような繊細な音の変化は、それを再現できないスピーカーでは気がつく事もできませんからね。
もちろん自分のお気に入りの音が出ていれば、それで問題がない話ですけどね。
日々暑くなってきましたが、皆さんも一度針圧調整などからアナログプレーヤーの調整をしてみてはいかがでしょう。
意外と調整を疎かにしていたなんていうことに気がつく事もありますからね。
という事で今回はここまで。
また次回楽しい話をしたいと思います。
サムライジャパンでございます。
前回のブログでは、フランスにあるスピーカーユニットのメーカーである、PHY-HPというブランドについてご紹介いたしました。
クラスサイズを考えると高額ユニットとなりますが、その独創的な発想と音質にこだわるポリシーなどを考えても、非常に魅力を感じるユニットです。
JBLやTANNY ALTECなどのようなブランド力や知名度こそありませんが、往年の名機では到達できないすばらしい音の世界を再現してくれるでしょう。
ただここまでの徹底した能力を求めない方のほうが大多数ですので、そのような方向性で寛容な使い方ができるAudioNirvanaのALNICマグネットモデルは、そのパフォーマンス能力とコストを考えると非常にリーズナブルなのでしょうね。
さて7月も半ばに差し掛かり、九州など豪雨で大変な思いをされている方も多い事と思います。
日々夏らしい気温になり、エアコンをかけないと我慢できない日も出てきました。
そんな気温に大きく左右されてしまうのが、アナログオーディオの面倒なところです。
カンチレバーを支えるダンパーがあるため、このダンパーの弾性が温度に左右されやすい事もあるため、気温によっては微妙な針圧調整が必要になってきます。
この針圧ですが、基本的にカートリッジそれぞれの設計時の性能を維持するため、指定以外での加圧や減圧を避けないと、適切なレコード再生ができないばかりではなく、カートリッジ本体の寿命にも大きく影響してしまいます。
それぞれの指定針圧は、様々な形式のトーンアームに取り付けても、適切にレコード面をトレースさせるために必要な針圧です。
長年アナログ再生をされてきた方にとってはごく当たり前な儀式のようなもので、ご使用になるトーンアームやカートリッジの組み合わせによって、最適な針圧をきちんと把握されている方も多いと思いますが、時には急激な気候変動で少し再生音がびりついたり、あるいは暗く曇った音になったしまったりと、何かにつけて面倒なものです。
その点一年中イージーに扱えるCDプレーヤーは非常に便利この上ないもので、私の場合聴く音楽のジャンルも曲も住み分けができていますけど、今でもアナログを続けている理由に、アナログでしか聞く事のできない音の世界をご存知の方も多いと思います。
もちろんそんな音の世界、気にならない人にとっては何の話というような微小なレベルですので、そんなのを知らなくてもオーディオを十分楽しめるのは間違いありません。
でも私もそうなのですが、どうしても繊細で微細な空間を漂うようなあの音を知ってしまうと、やはりやめられないものですね。
さてそのようなわけで、私のところも夏向けに針圧調整をしてみました。
今まで数回に分けてブログに書き込んだように、最近トーンアームのアームパイプを大幅に改造しました。
改造前の純正のアームパイプの時もそうでしたが、比較的感度がいいアームのためか、指定針圧内の下限付近の軽針圧のほうが非常に相性がよかったのです。
今回のアームパイプ改造に関しても、指定針圧の下限を目安にに針圧をあわせて試聴を繰り返していました。
改造前までは、標準より重めにすると解像力や分解能、音の透明度などが落ちてくる傾向があったため、冬の時期でも標準針圧までがベストでした。
今回アームパイプを改造したのに伴い、トーンアームの感度が劇的に向上し、音の透明度、分解能や解像力など、まるでカートリッジを大幅にグレードアップしたと思えるほど再生音が変化しました。
それにあわせ、適正針圧も探ってみたのです。
結果からいえば、指定針圧の下限を超えた軽針圧がベスト。
指定針圧1.7グラム/+-0.3ですが、改造前は通年を通して1.4グラムで、それ以下の針圧にするとトレースがやや不安定になりやすかったものです。
しかしアームパイプを改造した現在、1.1がベスト針圧です。
1.0よりも軽くすると少し不安定になりそうなので、1.0ぐらいが現状での下限あたりでしょうか。
また上限はやはり1.3ぐらいになりそうです。
アームパイプ改造に伴い、アームパイプ内部の配線材の引き回しも、極力アームの回転に関してストレスがかからないように工夫したのもひとつの理由かもしれません。
以前はどうしても内周付近でインサイドフォースキャンセラーと同じようなテンションがかかりやすく、それで少し音を曇らせたりもしていましたので、それを改善しようと引き出し後のケーブルが自由に稼動しやすいように工夫してみたのです。
その影響もあって、外周も内周も非常にクリアーな再生ができ、トラッキングエラーの影響も無視しても問題ない状態になりました。
これだけでも再生音が大きく変化するのは、アナログの楽しさでもありまた難しい部分でもあります。
知らない人が見たら、何やってるの?
そんなことしてみても気のせいだよと笑われてしまうような話ですけど、そこから聞こえてくる音楽の世界を知れば知るほど病み付きになってしまい、もう後戻りができない大馬鹿野朗といえるかもしれません。
でも規定針圧以下にベストな針圧があったとは、やはりアナログは奥が深い世界です。
もうどのレコードをかけても思わずにやけてしまう、そんな音が聞こえるようになってしまいました。
アームパイプ改造前の音を思い起こすと、今までいかに自分が調整を含めて疎かにしていたのかとさえ思えます。
それでも他のお宅で聴くアナログプレーヤーよりも、解像力も分解能も透明感もはるかに上だと思っていたのですけどね。
でも今聞こえて来る音は、まるでおとぎの世界の魔法をかけらたような、まったく別次元の音楽が聞こえてきます。
でもこんな気づき、段ボール箱に入れられているにもかかわらず、その繊細な音を見事に表現する能力を持つ、AudioNirvanaの入力信号に対する反応のよさが無ければなかなか達成できなかった話です。
このような繊細な音の変化は、それを再現できないスピーカーでは気がつく事もできませんからね。
もちろん自分のお気に入りの音が出ていれば、それで問題がない話ですけどね。
日々暑くなってきましたが、皆さんも一度針圧調整などからアナログプレーヤーの調整をしてみてはいかがでしょう。
意外と調整を疎かにしていたなんていうことに気がつく事もありますからね。
という事で今回はここまで。
また次回楽しい話をしたいと思います。
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