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サムライジャパン オーディオ関連を中心にしたブログです。
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2013/02/04
12:42
P.Audio 2ウエイ同軸ユニット

みなさまこんにちは。

サムライジャパンでございます。

さてここ最近AudioNirvanaのハイスペックフルレンジや、Great Plains Audio社のALTEC復刻版ユニットの話をしてきましたが、そのなかでP.Audioの同軸ユニットが気になると話していたと思います。

P.Audio


さてこのP.Audioの2ウエイ同軸ユニットですが、先にも紹介したようにALTECの604に似たユニットや、タンノイの同軸ユニットに似た製品をご紹介しました。

BM12CXHC

BM-12CXHC

BM-12CXHC_graph.gif


BM-12CX38

しかしこれらのモデルは前にも話したように、P.Audioのレギュラーモデルではないため、メーカーのホームページにラインナップが載ってません。


そのため海外の多くの店で売られるP.Audioのユニットには含まれる事が無く、海外の一部だけで取り扱われている製品です。

特に2インチドラーバーを抱えたCX38シリーズの強力バージョンは、アメリカの一部でしか売られていないモデルです。

前にブログにも書いたように、AudioNirvanaのデビットさんのところでもCX38シリーズは取り扱いをしていて、自分のところのAudioNirvanaのフルレンジユニット同様、お勧めユニットとして取り扱われています。

デビットさんのところはこれ以外はラウザーのフルレンジやフォステクスのフルレンジも扱っています。

基本的にどれも軽量振動版に超強力時期回路を抱えた高能率型ユニットばかりですので、そのあたりがお好みの世界なのでしょうね。


前回お話したように、これと逆に、重めの振動版でレンジ拡大を狙う方向性もありますので、腹に響くような重い低音が好きだとか、小型でコンパクトでありながらワイドレンジを狙うとか、能率の低さはハイパワーアンプで補えば良いとか、これもまたオーディオの一つの方向性でもあります。


軽い車体にハイパワーなエンジンを載せて、キビキビとした動きをするスポーツカーが好きな人もいるのですが、逆にそのようなスポーツカーは乗り心地が悪くて落ち着かないと思う人もいるわけですから、ゆったりとしたラグジュアリーなソフトな乗り心地の車を好むように、その方向性も大きく異なるのでしょう。

さてそんなP.Audioの同軸ユニットですが、メーカーのレギュラーモデルも当然あります。

SN12-500CX

SN12-500CX1

Nominal diameter...........305 mm/12 in
Power rating...............500 W(AES)
Nominal impedance..........8
Sensitivity................98 dB
Frequency range............55-20000 Hz
Chassis type...............Cast aluminum
Magnet type................Neodymium
Magnet weight..............0.58 kg/20.5 oz
Voice coil diameter........83.3 mm/3.28 in
Net Weight.................5.7 kg/12.6 lb
Packing Dimension WxDxH (mm)・355mm x 355mm x 215mm
Shipping Weight............6.7 kg/14.7 lb

このユニットは基本的に劇場やコンサート会場などのようなPA用のユニットそして売られていて、耐入力の高さや音圧の高さが売りのようです。

磁気回路もネオジウムマグネットを用いた強力型で、レンジの拡大というよりも能率優先に作られたユニットのようです。

詳しい詳細はこちらのPdfファイルをご覧ください


さてこのP.Audioの製品群を見ていると、さすがにプロフェッショナル向けユニットを数多くラインナップしているように、能率や耐入力優先の製品が多いようです。

このような業務用向けユニットの場合、どうしても音が騒がしくなるようなイメージがあるのですが、映画館や劇場で活躍したALTECが、ホームオーディオ用のユニットとしてみても、反応がよく細やかな表現の音を得意とするように、使いこなし次第ではとても優秀な場合も多いようです。


JBLなどのユニットでも、能率を優先したPA向けのユニット等の方が反応がよく、ホームオーディオ用としても意外と人気が高いというのもそのあたりが影響していそうです。



そのような高反応高能率ユニットであるP.Audioの製品は、一体どのように鳴らしているのかが気になるところです。

そこでそんななP.Audioの製品を鳴らしている、海外のユーザー様の使用例を少しご紹介します。


cus121t.jpg

これは大型のバスレフエンクロージャーに入れた例です。
やはりこのような大型のエンクロージャーのほうが相性がいいユニットなのでしょう。



cus119t.jpg

これはマルチダクトのエンクロージャーに入れた例です。
基本的にバスレフ型ですが、軽めの低音域をよりエネルギッシュいに聞かせますので、ALTECなどのユニットでも相性のいい形式ですね。


cus80t.jpg

次は縦長のバスレフBOXに入れた例です。
やはりある程度の容量を確保するため、この程度の大きさのバランスはほしい所ですね。



cus71t.jpg

これもバスレフ型ですが、狭い場所を考慮した細長いタイプですが、容積的にはこの辺が下限ではないでしょうか。



cus5at.jpg

最後に平面バッフルを用いた例です。
ローエンドのレンジこそ確保できませんが、ユニットの動きを制限し難いので自然な音を楽しめる上、コストも掛からない方法の一つでもあります。

これでも十分音楽は楽しめるのです。


さてこのように紹介してきましたけど、高反応率ユニットは、どうしても大型のシステムになりやすいのが厳しい所でしょうか。


20センチクラスの同軸もありますけど、小口径ユニットとはいえ、エンクロージャーは12インチクラス以上は必要になってしまいますので、昨今多く見られる20センチユニットのコンパクトな卓上サイズには収める事が出来ません。

そんな大型システムなんて、今の省エネエコブームに反しているようにも思いますが、低能率のシステムにパワーをガンガン詰め込んで鳴らすより、遥かに少ないパワーでも相当な音量になりますので、そのような意味ではこちらのほうがエコだと思うのですけどね。


と、ユニットを考えていると、また妄想の嵐で悩まされてしまいそう・・・


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