2024/12/04 21:29 |
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2013/02/04 13:09 |
ALTEC 604同軸ユニットをショートホーンで鳴らす |
みなさんこんにちは。
サムライジャパンでございます。
ブログの更新が久しくあいてしまいましたが、皆様いかがお過ごしでしょう。
さてALTEC604の2ウエイ同軸ユニットを、ショートフロントホーン+マルチダクト仕様のエンクロージャーで鳴らすお客様から、604シリーズ用のクロスオーバーネットワークのご注文をいただきました。
604シリーズも生産中止になってから年月も経っていますし、素子の劣化などを考慮して、ネットワークを新たに新調するとのことでした。
そこでうちへご注文いただいたのですが、先日そのお客様へネットワークを収めたところ、お客様から試聴時の感想報告がございましたのでご紹介したいと思います。
**************************************************************************************
NW昨晩到着致しました。
早速取り付け、現在試聴しております
オリジナルNWに対し、より一層クリアーになった感じです。
ただBOXが低音ホーンですので、音声大域が少々張り出し、
その分低音が低い特性のように感じます。
これから手を加えこのBOXに合ったバランスに仕上げていきます。
まずは満足です、オリジナルはやはり回路が複雑し過ぎとパーツの
経年劣化もあるのでしょうが、今回のものと比較するとくすんで
聞こえます。
宣伝文に、徹底的にヒアリングを繰り返し決定した、とありますが
確かに良さを認めております。
広域が延びておりシンバル等の音が品よく響きます。
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今回お客様からはこちらの試聴結果のメールと共に、お客様の鳴らされていますシステムの画像も送っていただきましたので、こちらもあわせてご紹介いたします。
両脇のシステムはALTECの604が収められ、中央側のシステムにはTANNOYのユニットが収められ、聴かれる曲に合わせて鳴らされているそうです。
こんな素敵な聴き方もいいですね。
エンクロージャーいっぱいに広がるホーンも、ホーンロードがしっかりと掛かる感じですので、奥行き感のある深い音が聞こえそうです。
しかもマルチダクトによって、切れ味のよい低音も聞こえてきそうですね。
604の方はソニーロリンズをゴキゲンな音で楽しみたいとのことです。
ぜひ私も一度お聞かせいただきたいと思いました。
いつもうちのブログには、私のところの惨たらしいダンボールスペシャルの画像ばかりでしたから、このような素的なシステムの画像は目に眩しく映ってしまいますね。
さて今回ご注文いただいたネットワークですが、ALTECの604系によく見られるようなレベルコントロールのつまみが無いタイプをご購入いただきました。
通常はBOXに入れられ、レベルコントロールのつまみが付いたものが一般的です。
しかしこれが意外と曲者で、コイルやコンデンサ、そして抵抗などのパーツもコスト重視の面もあり、また便利なようでも音楽信号を欠落させやすく、音質低下につながりやすいアッテネーターが付く純正のネットワークは、正直すばらしいものとはいえません。
そのためALTECユーザーやJBLユーザーの自作が得意な方であれば、純正をはるかに凌駕する高音質のネットワークを作るのは容易い話とはなるものの、工作自体は非常に簡単な作業であっても、音質をコントロールするためのノウハウや、試聴を繰り返しながらの微調整など、時間も手間も余計に掛かってしまうものですので、慣れていない方にとっては意外とハードルが高くなったりする事もあります。
その点ALTEC604系すべてに対応したGPA N604-8A Crossoverは、そのまま線をつなぐだけという簡単さです。
しかも音楽信号の情報を大きく欠落させるアッテネーターがありませんので、より瑞々しい音楽を聴く事ができます。
でも詳しい方ならピンと来る話ですが、604系は同軸型の2ウエイ構成ですので、ウーハーとホーンドライバーの組み合わせになるのですが、この2つのユニットの音圧が異なるため、ホーンの音圧レベルを下げるためにアッテネーターが付き、それを調節する事により聴感上のレベルあわせを行いますね。
しかしアッテネーターが付いていないという事は、固定抵抗によってレベルコントロールをされているのかといえば、実はそうでもありません。
これはLCR共振回路を利用したレベルコントロールが行われているのです。
この原理を16センチのフルレンジユニットを例に簡単にご紹介しますが、
ご覧のようにLCRの共振回路を入れる事により、中音域から高音域にかけて(1KHz~10KHz)のレベルが落ちているのがわかると思います。
レベルをただ下げるだけではなく、高音域はそのままでかまぼこ型になる音圧の高さを平坦に均すことにより、聴感上はより高音域まで聞き取りやすくなるため、低音域や高音域の伸びやかな音を感じやすくなるために、レンジの広い音に感じやすくもなります。
このような効果もあり、より緻密な音楽信号を聞き取りやすくなり、また音の表情も大きく変わりますので、より躍動感のある音楽再生も可能になります。
ALTEC604系をお使いになられている方で、音が少し古臭く感じたり、また伸びやかさが無く音がこもり気味に感じてしまうような場合、このネットワークは交換用にとてもお勧めできるのです。
しかもはじめからレベル合わせができていますので、604系がフルレンジユニットのように使う事もできます。
ただお使いになるエンクロージャーなどによっては、ウーハー側にインピーダンス補正回路を入れたほうが良い場合もありますが、基本的にポン付けで使用は可能です。
しかしご使用になる環境や音の好みによっては、どうしてもレベルコントロールがほしいという方もいると思います。
その場合ALTECモデル19という、一般家庭用システムに使われるネットワークという選択肢もあります。
クロス周波数は1200Hzと少し異なりますが、中音域と高音域を分けてレベルコントロールができますので、音の鮮度を優先させないのであればこちらも使用が可能です。
ということで、今回はお客様のすばらしいシステムをご紹介させていただきました。
私のところの実験用システムも、そろそろ形にしないといけませんね。
また次回楽しいお話をしたいと思います。
サムライジャパンでございます。
ブログの更新が久しくあいてしまいましたが、皆様いかがお過ごしでしょう。
さてALTEC604の2ウエイ同軸ユニットを、ショートフロントホーン+マルチダクト仕様のエンクロージャーで鳴らすお客様から、604シリーズ用のクロスオーバーネットワークのご注文をいただきました。
604シリーズも生産中止になってから年月も経っていますし、素子の劣化などを考慮して、ネットワークを新たに新調するとのことでした。
そこでうちへご注文いただいたのですが、先日そのお客様へネットワークを収めたところ、お客様から試聴時の感想報告がございましたのでご紹介したいと思います。
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NW昨晩到着致しました。
早速取り付け、現在試聴しております
オリジナルNWに対し、より一層クリアーになった感じです。
ただBOXが低音ホーンですので、音声大域が少々張り出し、
その分低音が低い特性のように感じます。
これから手を加えこのBOXに合ったバランスに仕上げていきます。
まずは満足です、オリジナルはやはり回路が複雑し過ぎとパーツの
経年劣化もあるのでしょうが、今回のものと比較するとくすんで
聞こえます。
宣伝文に、徹底的にヒアリングを繰り返し決定した、とありますが
確かに良さを認めております。
広域が延びておりシンバル等の音が品よく響きます。
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今回お客様からはこちらの試聴結果のメールと共に、お客様の鳴らされていますシステムの画像も送っていただきましたので、こちらもあわせてご紹介いたします。
両脇のシステムはALTECの604が収められ、中央側のシステムにはTANNOYのユニットが収められ、聴かれる曲に合わせて鳴らされているそうです。
こんな素敵な聴き方もいいですね。
エンクロージャーいっぱいに広がるホーンも、ホーンロードがしっかりと掛かる感じですので、奥行き感のある深い音が聞こえそうです。
しかもマルチダクトによって、切れ味のよい低音も聞こえてきそうですね。
604の方はソニーロリンズをゴキゲンな音で楽しみたいとのことです。
ぜひ私も一度お聞かせいただきたいと思いました。
いつもうちのブログには、私のところの惨たらしいダンボールスペシャルの画像ばかりでしたから、このような素的なシステムの画像は目に眩しく映ってしまいますね。
さて今回ご注文いただいたネットワークですが、ALTECの604系によく見られるようなレベルコントロールのつまみが無いタイプをご購入いただきました。
通常はBOXに入れられ、レベルコントロールのつまみが付いたものが一般的です。
しかしこれが意外と曲者で、コイルやコンデンサ、そして抵抗などのパーツもコスト重視の面もあり、また便利なようでも音楽信号を欠落させやすく、音質低下につながりやすいアッテネーターが付く純正のネットワークは、正直すばらしいものとはいえません。
そのためALTECユーザーやJBLユーザーの自作が得意な方であれば、純正をはるかに凌駕する高音質のネットワークを作るのは容易い話とはなるものの、工作自体は非常に簡単な作業であっても、音質をコントロールするためのノウハウや、試聴を繰り返しながらの微調整など、時間も手間も余計に掛かってしまうものですので、慣れていない方にとっては意外とハードルが高くなったりする事もあります。
その点ALTEC604系すべてに対応したGPA N604-8A Crossoverは、そのまま線をつなぐだけという簡単さです。
しかも音楽信号の情報を大きく欠落させるアッテネーターがありませんので、より瑞々しい音楽を聴く事ができます。
でも詳しい方ならピンと来る話ですが、604系は同軸型の2ウエイ構成ですので、ウーハーとホーンドライバーの組み合わせになるのですが、この2つのユニットの音圧が異なるため、ホーンの音圧レベルを下げるためにアッテネーターが付き、それを調節する事により聴感上のレベルあわせを行いますね。
しかしアッテネーターが付いていないという事は、固定抵抗によってレベルコントロールをされているのかといえば、実はそうでもありません。
これはLCR共振回路を利用したレベルコントロールが行われているのです。
この原理を16センチのフルレンジユニットを例に簡単にご紹介しますが、
ご覧のようにLCRの共振回路を入れる事により、中音域から高音域にかけて(1KHz~10KHz)のレベルが落ちているのがわかると思います。
レベルをただ下げるだけではなく、高音域はそのままでかまぼこ型になる音圧の高さを平坦に均すことにより、聴感上はより高音域まで聞き取りやすくなるため、低音域や高音域の伸びやかな音を感じやすくなるために、レンジの広い音に感じやすくもなります。
このような効果もあり、より緻密な音楽信号を聞き取りやすくなり、また音の表情も大きく変わりますので、より躍動感のある音楽再生も可能になります。
ALTEC604系をお使いになられている方で、音が少し古臭く感じたり、また伸びやかさが無く音がこもり気味に感じてしまうような場合、このネットワークは交換用にとてもお勧めできるのです。
しかもはじめからレベル合わせができていますので、604系がフルレンジユニットのように使う事もできます。
ただお使いになるエンクロージャーなどによっては、ウーハー側にインピーダンス補正回路を入れたほうが良い場合もありますが、基本的にポン付けで使用は可能です。
しかしご使用になる環境や音の好みによっては、どうしてもレベルコントロールがほしいという方もいると思います。
その場合ALTECモデル19という、一般家庭用システムに使われるネットワークという選択肢もあります。
クロス周波数は1200Hzと少し異なりますが、中音域と高音域を分けてレベルコントロールができますので、音の鮮度を優先させないのであればこちらも使用が可能です。
ということで、今回はお客様のすばらしいシステムをご紹介させていただきました。
私のところの実験用システムも、そろそろ形にしないといけませんね。
また次回楽しいお話をしたいと思います。
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