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サムライジャパン ブログ

サムライジャパン オーディオ関連を中心にしたブログです。
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2013/02/04
12:46
ALTEC製ドラーバーのダイヤフラム交換

みなさんこんにちは。


サムライジャパンでございます。


先日はALTEC 515-8Cの復刻版である、GPA 515-8C Alnicoがアメリカから届いたお話をいたしました。

GPA 515-8C Alnico


商品確認時の画像をお客様にお送りしましたところ、やはり新品という事もありますが、そのあまりの綺麗さに大変驚かれたそうです。


もっとも生産が終了してからの年月もかなり経ちますし、市場で見る事が出来るのは古いユニットばかりですので、515Cのユーザー暦が長い私でさえその美しさにうっとり見とれてしまいましたから。


だって私が使っていたのは黒々とした凛々しい色には程遠く、ぜんぜん違う色に変色していましたからなおさらです。


お客様のところで素敵な音で鳴って、よりいっそう喜んでいただきたいですね。


logo1MAESTRO_GOLD.png


さてALTECといってもウーハーだけに限らず、ドライバーやホーン、そしてフルレンジや同軸ユニットなど、数多くの名機が揃っています。


そんな中でALTEC製のドライバーも人気の高い製品ですね。


バックプレッシャー型のため広帯域再生が可能ですので、大型にしても2ウエイや3ウエイ程度でまとめる事が可能です。


4ウエイや5ウエイで調整に悩むよりも容易に高音質を楽しめるのも魅力です。


さてそんなドライバーですが、やはり生産されてからの年月を考えると、もうすでにご老体となって、少々くたびれてきているものが目立つようになります。


しかも思い入れの深いユニットであればあるほど、そんなユニットを手元に置いておきたいものですね。



しかし、中にはボイスタッチを起こし、ガリガリと異音が出てしまったものや、断線や接触不良で音が出なかったり途切れ途切れになんてこともあります。


そうなるとユニットを修理してとなるのですが、ご存知のようにALTECでは従来の大型ユニットの業務から完全に手を引いてしまい、純正の補修パーツさえ手に入らなくなってしまいました。


そのため振動版などのリペアパーツを探してもなかなか見つけにくくなりました。



しかし寸法を合わせ、リペア用の振動版を製造するメーカーも出てきたため、そのようなもので修理用に代替が可能にもなりました。


でも一番大きな問題なのは音が大きく変わってしまう事です。


もちろん新品と使い古したものとでは違って当然なのですが、外観寸法だけ合わせても、やはり純正とは音の傾向が大きく違ってしまう事も少なくありません。


もちろん聞こえないよりはましですけど、どうせ修理するならやはりオリジナルで修理したいのが心情ですね。



でも完全なオリジナルなんてすでに世の中にはありません。


しかしGreat Plains Audio社では、そのような従来からのALTECユーザーのアフターフォロー業務も行っているため、古いユニットなどの修理も請け負っています。


そんな中で、ドライバーのようなものであれば、振動板のみ交換すれば再生できるものも多くあるため、交換用の振動板もラインナップとして用意されています。



$(KGrHqR,!qIE8WqlneeQBP(68!rkFg~~60_1

Altec 288 291 299 Replacement HF Diaphragm

part number impedance application
23763------------8 ohms---------low power critical listening
23834-----------16 ohms---------low power critical listening
25884------------8 ohms---------higher power and/or live sound
25885-----------16 ohms---------higher power and/or live sound

ALTEC製ドライバーの振動板の早見表をホームページに記載しましたので、詳しくは画像をクリックしてご参照ください。



$(KGrHqR,!i4E6I(EnB4uBO)YsKLkc!~~60_1

Altec 604 802 806 902 Replacement HF Diaphragm

部品番号インピーダンスのアプリケーション

34647------------8 ohms---------low power critical listening
34647 ------------ 8オーム---------低消費電力のクリティカルリスニング
34852-----------16 ohms---------low power critical listening
34852 ----------- 16オーム---------低消費電力のクリティカルリスニング
26420------------8 ohms---------higher power and/or live sound
26420 ------------ 8オーム---------高い電力および/ ​​またはライブ·サウンド
26421-----------16 ohms---------higher power and/or live sound
26421 ----------- 16オーム---------高い電力および/ ​​またはライブ·サウンド

ALTEC製ドライバーの振動板の早見表をホームページに記載しましたので、詳しくは画像をクリックしてご参照ください。


振動板の形状や寸法だけ真似た他社のリペアパーツに比較すれば、もともとALTEC社の製品全般のアフタフォローをすべて引き受けたGreat Plains Audio社の振動板は、当然現在生産される復刻版ユニットにも使われており、またALTEC社のモデルであればすべて用意する事が出来るなど、やはり形だけ真似た物とは違い、音質的にも信頼の置けるブランドといえます。


もちろん当時そのままの製造方法とはいえ、現役の当時の原材料と微妙に配合の違いなどがあるかもしれませんが、それなどALTEC時代からも当然あった事ですので、それほど大きな意味合いを持たないかもしれません。


ただ振動板を交換すれば当然今まで聞いていた音とは違って聞こえる事は珍しくありません。

特にエージングが進むまではその傾向はより強いものとなるでしょう。

しかも中古で手に入れたユニットなどの場合、それまで使われてきた環境などによりも微妙に音質が変わる事は珍しくありませんので、より違和感を感じる事もあるかもしれません。



でもきっちり音が出なければただの金属の固まり同然です。


まともな音が出ないドライバーなんて、漬物石や文鎮の代わりにしかなりません。


でも取って置きの宝物。


いつまでも手元に置いておきたい。


出来れば現役バリバリに鳴らしてみたい。


そんな方にこそ、ぜひ振動板のリペアをお勧めしたいところです。


しかもリペアパーツといえどもALTEC直系のものはGreat Plains Audio社の物しかありませんからね。



音が出せなくて眠っているALTECのドライバー。


ちょっと手をかけて現役復帰をさせてはいかがでしょうね。



懐かしさと感動がよみがえるかもしれませんので。



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