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サムライジャパン ブログ

サムライジャパン オーディオ関連を中心にしたブログです。
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2013/02/26
02:31
ALTEC604-8G復刻版 GPA604E-Ⅱ

みなさんこんにちは。


サムライジャパンでございます。


ここ連日ホームページリニューアルのため悪戦苦闘しておりまして、ブログの更新もほったらかしになっていましたので、できるだけ時間を作ってブログの更新をしていきたいと思います。


さて今回のお話ですが、タイトルにもあるようにALTEC604-8Gの復刻版の話をしたいと思います。


ALTEC復刻版といえばGreat Plains Audio社になりますが、今までも604系の復刻版は生産されていました。



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これはGPA604-Ⅱになります。


そしてもうひとつ

g604b3.jpg

GPA604-Ⅲです。


どちらもALTEC晩年のフェライトマグネットモデルを復刻再生産したものですが、現実的にALTEC時代の細やかな問題点を改善したり、音質的に条件のよくないクロスオーバーネットワークを新たに作り直すなどして、ALTEC時代の604よりもレベルの向上を見せた製品です。


うちのお客さんの中にもALTEC604系ユーザーの方が何人かいまして、GPA製のクロスオーバーネットワークやダイヤフラムなどをご購入いただいていますが、純正の604系は再生レンジこそ狭いものの、中音域を中心としたアコールテックな音質の質感表現が絶妙で、そこが604系の魅力であるものの、どこか音質的に古ぼけた感じに聴こえてしまう一面もあります。


そこでGPA製のクロスオーバーネットワークに交換されることをお勧めしていますが、大きく改善されたその抜けるような音質と、繊細で緻密さの表現力のアップやハイエンドの伸びやかな音質など、交換された皆様に喜んでいただいています。


g604n.jpg


これは以前何度もお話してきたように、レベルコントロールから可変式アッテネーターを排除し、固定抵抗などのレベルあわせなどではなく、LCR共振回路による周波数特性の改善まで含めた調整が効をなしているからです。


しかもクロス周辺のロー側ハイ側も絶妙にクロスしているため、その一体感のある音質はマルチアンプではなかなか到達するのが困難なレベルで、そのあたりも評価の高さにつながっているのでしょう。



さて話が少しずれてしまったのですが、今回お話しするのは、そんな604系にALNICOマグネットモデルが登場予定なのです。


ALTEC時代のアルニコマグネットモデルとして、ALTEC604-8Gがとても人気がありました。

$6048.jpg


世界中のレコーディングスタジオで活躍していただけではなく、一般家庭用のスピーカーシステムとしても、世界中のオーディオマニアから愛されてきたシリーズです。


晩年のALTECは磁気回路をフェライトに変えてしまいましたが、スペック的にも能力的にもすばらしいユニットではあるものの、どうしても微妙な表現力など、細やかな音質の違いに敏感な耳の肥えたマニアには、やはりそのわずかな音の違いが気になってしまいます。


前回のAudioNirvanaのマグネットの違いによる音質傾向の話にもかぶりますが、Alnicoの透磁力に優れた点が繊細で美しい表現力まで奏でるのが魅力ですから、ALTEC604系のAlnicoマグネットモデルはいまだに中古市場でも非常に高値で取引されています。


この傾向は日本国内だけの話ではなく、海外のハイエンドマニアの中でも同様です。


音質の微妙な違いに敏感なそんな耳の肥えたハイエンドオーディオマニアや、音楽を中心とする芸術家などの中からも、Alnicoマグネットの604系の復刻を望む声がGreat Plains Audio社にも数多く寄せられたとのことです。


そこでそのような熱い要望にこたえようと、復刻生産されるのがGPA604E-Ⅱという事です。

604e3.jpg

604eb5.gif


通常604系は中音域を中心としたかまぼこ特性になりやすく、ボリューム式アッテネーターのつまみをグリグリ動かしても、かまぼこ型の特性が上に下に移動するだけでしたが、GPA製のクロスオーバーネットワークは、そのあたりもうまく処理している様子がこの表からもわかります。


という事で、製品自体は完成しているようなのですが、発売時期や価格など、まだ詳細な情報が上がってきていません。


基本的にALTEC時代と製法などは変わりませんから、ここまで完成していれば、そう遠くない時期に購入が可能となるはずです。


ただ大きい規模の会社ではありませんので、どうしても少人数で運営している関係から、製品によっては納期に時間がかかってしまう事もあります。


いずれにしても、詳細が判明しだい、ブログやホームページ上でご紹介しますね。




さてALTEC604系のユニットは、私も個人的に好きなユニットのひとつです。


再生周波数大域は広くありませんし、下手なフルレンジユニットよりもレンジも狭いかもしれません。


しかしALTECのA5やA7がボイスオブシアターとして名を馳せたのは、映画などの場合音声再生が中心になりますけど、そこでは人の声というものの正確な再現力と質感の高さが要求されるわけで、それが結果的にアコーステック楽器などの音色の質感の高さにもつながっているわけです。


604系も基本的に振動板も磁気回路も共通で、しかも同軸構造とすることで点音源の一体感も出てきますから、ある意味大きなフルレンジユニットと同じわけですね。


音楽を聞き流しているときにはほとんど気にならない大半の大型マルチシステムも、いざ人の声を再生させてみると、テレビのスピーカーよりも表現力が乏しいものなんてたくさんあります。


そんな人の声を中心とした表現力の高さがALTECの魅力でもあり、604系の魅力でもありますね。


と話し込んでいるうちどんどん深みにはまってしまいますので、今回はここまで。


また次回楽しい話をしていきたいと思います。


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Re:ALTEC604-8G復刻版 GPA604E-Ⅱ
2013年04月16日火

はじめまして。Altec復活、うれしい限りです。中坊の頃604Aにやられて以来(本当は4331ですが)いろいろあり、現在は620B(国産箱)、6041、当然アルニコになりました。6041のTWは国産なので、切ってしまおうか、2405にしようか悩んでいます。ちなみにPCもAltecです、普段はJ216Proですが…これから、よろしくお願いいたします。

Re:ALTEC604-8G復刻版 GPA604E-Ⅱ
2013年05月29日水

コメントありがとうございます。
まだ発売日の詳細が決定していないため、価格も含めて不明ではありますけど、私個人的にも非常に期待できるユニットです。
604系の質感表現とバランスのよさは、なかなか出せるものではないですからね。

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