2024/12/13 03:10 |
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2013/02/04 11:37 |
オーディオニルバーナ ダンボール再び |
みなさんこんにちは。
サムライジャパンでございます。
前回までのブログでは、EV製のPAスピーカー用のBOXに、段ボール箱で鳴らされていたAudio Nirvana 'Super 6.5 ALNICO'を移植し、その後の試聴までする話をしました。
実際試聴した感じでは、バッフル板を非常に軟な材質にしたり、わざと雑誌の上に置くなどしたにもかかわらず、以外や以外やはりしっかりした木製エンクロージャーの効果はあり、以前のダンボールスペシャルと比べれば、音の正確性、ローエンドの伸びとエネルギー感などの再生能力の向上などがみられました。
そんなの当然だろう!とマニアの方からは指摘を受けるかもしれませんが、実際木製エンクロージャーに変更して感じたのは、ダンボールスペシャルも意外と馬鹿にできないほどしっかりとした音楽を聞かせていたということです。
単純に同じような箱の形状にセットした状態での視聴では、これは明らかに木製エンクロージャーの方が遥かに優位なのは間違いありません。
ただダンボールスペシャルの場合、フロントにインチキショートホーンを取り付けていたため、ダンボールのバッフル周辺はモノコック構造になり、補強など入れない状態でも意外としっかりとしてはいました。
ご覧のように完全にダンボールだけの状態で、補強に木材なども一切使用していませんでした。
でも角材などでしっかりとしたフレームを作り、小さなバッフル板だけ木製の板にして、周囲をダンボールで囲うような構造にしたとしても、遮音性は悪いのですが、内部の定在波の処理さえしっかりしていれば、意外といやな音で鳴く事はないと思いますので、こんな方法もありではないでしょうか。
さて木製エンクロージャーにオーディオニルバーナのフルレンジ(Audio Nirvana 'Super 6.5 ALNICO')を移植して、機嫌よく視聴を繰り返していたのですが、どこか音がチャライというか、線が細く少し軽薄な感じが気になってしまいます。
以前お話したように、これが20センチクラス~になると中音域の音の出方も少し変わりますので、軽薄な音の出方にはなりにくくなり、やや落ち着いた音色傾向を示すようになります。
落ち着くといっても音色的なもので、切れやスピード感はオーディオニルバーナのよさのままにはなるのですけどね。
どうしても16センチという小径ユニットのため、軽薄なアップライト的な印象を受ける音色傾向になりやすいのかもしれません。
そのため中音域の音に厚みや奥行き感を持たせるため、それと音の空間への伝達という事も含めインチキショートホーンを取り付けていたのです。
ブログでは詳しくご紹介してはいませんでしたが、はじめは意外と小さいサイズからテストを行い、ホーンの開口サイズや広がり率など様々な形状をテストしましたし、ホーン効果を高めるためにユニットに被さるような絞り率をテストしたりもしました。
本来ダイレクトに駆動する事を目的として設計されたユニットですので、絞りを入れてホーン効果を高めていくと、能率こそ上がるものの、カーカーコーコーとピーク音も出やすくなってしまい、聴感上のレンジも狭くなってしまいました。
結果聴感上最もバランスがよかったのがあのサイズだったわけで、しかも音に実態感のある音の出方も再現できるようになり、それが惨たらしい見た目とは裏腹にはじめて聞いた人を驚かせるような音楽を響かせていた要因です。
しかし、そこには専門的な設計のための公式を用いられているわけでもなければ、確固たる理論に導かれて生み出されたものではありません。
科学で証明されないものとなれば、一般的にはオカルトチックな物としてとらえられてしまいますので、これをバリバリのエンジニアの方が見たら、
「なんてばかばかしい事をしているのだ!」
「F特やデーターはどうなんだ!」
「どんな動作をしているか、どう考えても恐ろしいほど酷いはずだ!」
「きちんとした科学的根拠と理論を示せ!」
「そんなの気のせいだよ!」
と一蹴されてしまうのでしょうね。
でも優秀なエンジニアの方は、複雑な計算を伴う理論やノウハウを持っていても、人を感動させる音楽はどのような音なのかなんていうのを知っている方とは限らないのも事実です。(全員ではありませんが)
実際ホーンの設計に関する参考文献を読んでも、かなりメンドクサイ計算式が公開されていますけど、どういうわけかその通りの設計だからといって、音がすばらしくないものが意外と多いのも不思議ですけどね。
といっても、様々な計測やデーターがまったく無意味というつもりはありませんし、様々な基準として必要不可欠なものは間違いありません。
ただ抵抗値の値で音の良し悪しが判断できないという事と同じレベルという話しているだけですからね。
これは料理のレシピは必要不可欠でも、実際調理する人次第でおいしいかまずいかが決まるようなものと同じ理屈かもしれませんね。
とグダグダと話してしまいましたが、エンクロージャーを変えてから良い面はあるものの、冒頭でも話したようにどこか音がチャラくて軽薄な感じがしてしまうのです。
音の正確さで言えば断然良くはなっているはずなのですが、どうもそれだけではなさそうです。
そこで・・・ダンボールスペシャルに付いていたホーンを剥ぎ取り、木製エンクロージャーに取り付けてみたのです。
そしたらどうでしょう。
あの音がまた蘇ってきました。
もちろんオールダンボール時代よりもさらにレベルアップした再生音です。
しかし、木製エンクロージャーでスッキリと見た目は落ち着いたというのに、また惨たらしいダンボールのホーンを付けてしまうとは、こいつ本気で馬鹿じゃねえ!と呆れられるかもしれませんね。
さすがに今回はバッフル板からも飛び出していますから、以前にも増してその見た目は惨たらしいものです。
でも出てくる音を聞いてしまうと、外して聞きたいとは思わないのも事実。
今はご覧のように惨たらしさが復活してしまいましたけど、木製でホーンを作り、エンクロージャーの中へきちんと収めるつもりでいますし、それに伴い、エンクロージャーの内容積のアップも考えております。
ホーンも少し小型化したものでベストな形状も探りたいと思いますので、完成までまたのお楽しみという事で。
という事で、また次回楽しいお話をしたいと思います。
サムライジャパンでございます。
前回までのブログでは、EV製のPAスピーカー用のBOXに、段ボール箱で鳴らされていたAudio Nirvana 'Super 6.5 ALNICO'を移植し、その後の試聴までする話をしました。
実際試聴した感じでは、バッフル板を非常に軟な材質にしたり、わざと雑誌の上に置くなどしたにもかかわらず、以外や以外やはりしっかりした木製エンクロージャーの効果はあり、以前のダンボールスペシャルと比べれば、音の正確性、ローエンドの伸びとエネルギー感などの再生能力の向上などがみられました。
そんなの当然だろう!とマニアの方からは指摘を受けるかもしれませんが、実際木製エンクロージャーに変更して感じたのは、ダンボールスペシャルも意外と馬鹿にできないほどしっかりとした音楽を聞かせていたということです。
単純に同じような箱の形状にセットした状態での視聴では、これは明らかに木製エンクロージャーの方が遥かに優位なのは間違いありません。
ただダンボールスペシャルの場合、フロントにインチキショートホーンを取り付けていたため、ダンボールのバッフル周辺はモノコック構造になり、補強など入れない状態でも意外としっかりとしてはいました。
ご覧のように完全にダンボールだけの状態で、補強に木材なども一切使用していませんでした。
でも角材などでしっかりとしたフレームを作り、小さなバッフル板だけ木製の板にして、周囲をダンボールで囲うような構造にしたとしても、遮音性は悪いのですが、内部の定在波の処理さえしっかりしていれば、意外といやな音で鳴く事はないと思いますので、こんな方法もありではないでしょうか。
さて木製エンクロージャーにオーディオニルバーナのフルレンジ(Audio Nirvana 'Super 6.5 ALNICO')を移植して、機嫌よく視聴を繰り返していたのですが、どこか音がチャライというか、線が細く少し軽薄な感じが気になってしまいます。
以前お話したように、これが20センチクラス~になると中音域の音の出方も少し変わりますので、軽薄な音の出方にはなりにくくなり、やや落ち着いた音色傾向を示すようになります。
落ち着くといっても音色的なもので、切れやスピード感はオーディオニルバーナのよさのままにはなるのですけどね。
どうしても16センチという小径ユニットのため、軽薄なアップライト的な印象を受ける音色傾向になりやすいのかもしれません。
そのため中音域の音に厚みや奥行き感を持たせるため、それと音の空間への伝達という事も含めインチキショートホーンを取り付けていたのです。
ブログでは詳しくご紹介してはいませんでしたが、はじめは意外と小さいサイズからテストを行い、ホーンの開口サイズや広がり率など様々な形状をテストしましたし、ホーン効果を高めるためにユニットに被さるような絞り率をテストしたりもしました。
本来ダイレクトに駆動する事を目的として設計されたユニットですので、絞りを入れてホーン効果を高めていくと、能率こそ上がるものの、カーカーコーコーとピーク音も出やすくなってしまい、聴感上のレンジも狭くなってしまいました。
結果聴感上最もバランスがよかったのがあのサイズだったわけで、しかも音に実態感のある音の出方も再現できるようになり、それが惨たらしい見た目とは裏腹にはじめて聞いた人を驚かせるような音楽を響かせていた要因です。
しかし、そこには専門的な設計のための公式を用いられているわけでもなければ、確固たる理論に導かれて生み出されたものではありません。
科学で証明されないものとなれば、一般的にはオカルトチックな物としてとらえられてしまいますので、これをバリバリのエンジニアの方が見たら、
「なんてばかばかしい事をしているのだ!」
「F特やデーターはどうなんだ!」
「どんな動作をしているか、どう考えても恐ろしいほど酷いはずだ!」
「きちんとした科学的根拠と理論を示せ!」
「そんなの気のせいだよ!」
と一蹴されてしまうのでしょうね。
でも優秀なエンジニアの方は、複雑な計算を伴う理論やノウハウを持っていても、人を感動させる音楽はどのような音なのかなんていうのを知っている方とは限らないのも事実です。(全員ではありませんが)
実際ホーンの設計に関する参考文献を読んでも、かなりメンドクサイ計算式が公開されていますけど、どういうわけかその通りの設計だからといって、音がすばらしくないものが意外と多いのも不思議ですけどね。
といっても、様々な計測やデーターがまったく無意味というつもりはありませんし、様々な基準として必要不可欠なものは間違いありません。
ただ抵抗値の値で音の良し悪しが判断できないという事と同じレベルという話しているだけですからね。
これは料理のレシピは必要不可欠でも、実際調理する人次第でおいしいかまずいかが決まるようなものと同じ理屈かもしれませんね。
とグダグダと話してしまいましたが、エンクロージャーを変えてから良い面はあるものの、冒頭でも話したようにどこか音がチャラくて軽薄な感じがしてしまうのです。
音の正確さで言えば断然良くはなっているはずなのですが、どうもそれだけではなさそうです。
そこで・・・ダンボールスペシャルに付いていたホーンを剥ぎ取り、木製エンクロージャーに取り付けてみたのです。
そしたらどうでしょう。
あの音がまた蘇ってきました。
もちろんオールダンボール時代よりもさらにレベルアップした再生音です。
しかし、木製エンクロージャーでスッキリと見た目は落ち着いたというのに、また惨たらしいダンボールのホーンを付けてしまうとは、こいつ本気で馬鹿じゃねえ!と呆れられるかもしれませんね。
さすがに今回はバッフル板からも飛び出していますから、以前にも増してその見た目は惨たらしいものです。
でも出てくる音を聞いてしまうと、外して聞きたいとは思わないのも事実。
今はご覧のように惨たらしさが復活してしまいましたけど、木製でホーンを作り、エンクロージャーの中へきちんと収めるつもりでいますし、それに伴い、エンクロージャーの内容積のアップも考えております。
ホーンも少し小型化したものでベストな形状も探りたいと思いますので、完成までまたのお楽しみという事で。
という事で、また次回楽しいお話をしたいと思います。
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