2024/12/05 06:51 |
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2013/02/04 11:36 |
オーディオニルバーナ 脱ダンボール その3 |
みなさんこんにちは。
サムライジャパンでございます。
さて前回までうちで鳴らしていたAudioNirvana(オーディオニルバーナ)ダンボールスペシャルのフルレンジユニットを、念願の木製エンクロージャーへ入れる話をしてきました。
前回までのお話のように、EV製の15インチ2ウエイPA用スピーカーBOXを使用し、バッフル板のみの簡単な製作という、横着極まりない自作派に笑われるような簡単な方法を選択しました。
しかもバッフル板を常識的な木材を使用せず、エンクロージャーよりも軟弱でどうしようもない板材を使用するなど、どこまでオーディオ馬鹿にするんだ!!と言う怒号さえ聞こえてきそうです。
と余談はさておき、話を進める事としましょう。
前にもお話したように、バッフル板に使用する木材は、通販の激安桐タンスに使われているような、超軟質、低比重、低剛性のやわな木材です。
もちろんダンボールに比較すればはるかに強度が高い材質ですけど、いくら材料に困ったからといっても、オーディオマニアならまず手を出す事がない貧弱な板材です。
爪を立てればすぐに跡が付くほど柔らかいため、ジグソーで丸穴などを開けるのはとても簡単。
引きのこで手作業でやっても簡単そうなくらいとてもやわな材質です。
取り付けるためのねじ穴や、バスレフポートの穴あけなど、かなり簡単に加工が出来ます。
そのような意味では魅力的な材料ですけど、音響的に見れば響きなどの共鳴音は悪くはないものの、少し軽めな音がします。
しかし致命的なのはその柔らかさで、ねじを締めこめば簡単に食い込みそうですね。
そのような意味ではオーディオマニアが手を出したがらないのも頷けますが、そんなマニアにも見向きもされそうもない材質だからこそ、実際どうなのかを試してみたかったのです。
さてバッフル板が出来ましたので、今度は箱内部の吸音材の処理です。
ご覧のように箱の下半分だけ背面にグラスウールが張ってあるだけというシンプルなものです。
上にはホーンとドライバーが入っていたとはいえ、定在波はかなり出そうな感じですね。
個人的には吸音材は使用したくないので、中のグラスウールはずべて撤去しました。
となると吸音材なしでいくのかといえば、内部構造を見ればほとんどが平行面になりますので、当然何らかの処理をしなければ定在波の影響で、ユニットの音が濁ったり、特異な周波数の音が増幅して乗ってしまったりと、吸音処理や定在波の処理をしなければしないなりに、意外と聞けない音になってしまいます。
そこでダンボールスペシャルのときに行った定在波の処理をすることにしました。
使用したのは茶封筒で、それで三角錐の牛乳パックのようなものを作り中に入れるだけです。
だいぶ前に江川三郎氏が実験していた、紙風船などの吸音処理を模した方法です。
以前の段ボール箱の場合、エンクロージャー全体が振動板みたいに定在波の影響をもろに受けて鳴っていましたから、その処理のために入れていたのと同じです。
実は定在波の影響が如実に現れやすいダンボール箱だったため、実際その効果の高さは驚くほどで、これが見た目が惨いダンボールにも関わらず、聞いた人を驚かせるほどクリアーな音質を出すために貢献していたのです。
箱鳴りと呼ばれる箱特有の音の多くは、この定在波によって引き起こされてしまう要因も多く、それを抑えるために様々な吸音材を入れたり、箱の補強や板厚を厚くするなど、マニアの皆さんもこれでご苦労された経験を持つ方も多いのではないでしょうか。
ということで、ダンボールスペシャルに貼り付けていた茶封筒を剥がし、EVのエンクロージャー内部へと移植しました。
厳密には茶封筒のサイズや設置場所、また数量などによっても音への影響が異なるのですが、今回はまず定在波が出ないような感じで貼り付けてみました。
実際このようなタイプを商品化した戸澤式レゾネーターという製品が市販されていますので、ご興味のある方は一度お調べになってもいいかもしれませんね。
さてそのようなわけでバッフル板も完成して、いよいよユニットを取り付けて完成です。
そして高さを合わせるために、下には雑誌をひいて乗せました。
今時スピーカー台に雑誌を使用するなんて、昔のレコパル少年(古い)みたいなことをしています。
強固なスピーカー台やスパイクなどが売られている時代に、どう考えても音が良くない雑誌の上に載せるという愚かな行為。
でもこのくらい大きなハンデを与えないと、その後の楽しみも無くなりますし、それに高級ブランドのスピーカーシステムを簡単の凌駕してしまうのもつまらないですからね。
という事で今回はここまで。
次回はいよいよ試聴編をお話しますね。
ちなみにバスレフダクトは調整の利便性を考え、ダンボールで作ったダクトで試聴を繰り返しました。
サムライジャパンでございます。
さて前回までうちで鳴らしていたAudioNirvana(オーディオニルバーナ)ダンボールスペシャルのフルレンジユニットを、念願の木製エンクロージャーへ入れる話をしてきました。
前回までのお話のように、EV製の15インチ2ウエイPA用スピーカーBOXを使用し、バッフル板のみの簡単な製作という、横着極まりない自作派に笑われるような簡単な方法を選択しました。
しかもバッフル板を常識的な木材を使用せず、エンクロージャーよりも軟弱でどうしようもない板材を使用するなど、どこまでオーディオ馬鹿にするんだ!!と言う怒号さえ聞こえてきそうです。
と余談はさておき、話を進める事としましょう。
前にもお話したように、バッフル板に使用する木材は、通販の激安桐タンスに使われているような、超軟質、低比重、低剛性のやわな木材です。
もちろんダンボールに比較すればはるかに強度が高い材質ですけど、いくら材料に困ったからといっても、オーディオマニアならまず手を出す事がない貧弱な板材です。
爪を立てればすぐに跡が付くほど柔らかいため、ジグソーで丸穴などを開けるのはとても簡単。
引きのこで手作業でやっても簡単そうなくらいとてもやわな材質です。
取り付けるためのねじ穴や、バスレフポートの穴あけなど、かなり簡単に加工が出来ます。
そのような意味では魅力的な材料ですけど、音響的に見れば響きなどの共鳴音は悪くはないものの、少し軽めな音がします。
しかし致命的なのはその柔らかさで、ねじを締めこめば簡単に食い込みそうですね。
そのような意味ではオーディオマニアが手を出したがらないのも頷けますが、そんなマニアにも見向きもされそうもない材質だからこそ、実際どうなのかを試してみたかったのです。
さてバッフル板が出来ましたので、今度は箱内部の吸音材の処理です。
ご覧のように箱の下半分だけ背面にグラスウールが張ってあるだけというシンプルなものです。
上にはホーンとドライバーが入っていたとはいえ、定在波はかなり出そうな感じですね。
個人的には吸音材は使用したくないので、中のグラスウールはずべて撤去しました。
となると吸音材なしでいくのかといえば、内部構造を見ればほとんどが平行面になりますので、当然何らかの処理をしなければ定在波の影響で、ユニットの音が濁ったり、特異な周波数の音が増幅して乗ってしまったりと、吸音処理や定在波の処理をしなければしないなりに、意外と聞けない音になってしまいます。
そこでダンボールスペシャルのときに行った定在波の処理をすることにしました。
使用したのは茶封筒で、それで三角錐の牛乳パックのようなものを作り中に入れるだけです。
だいぶ前に江川三郎氏が実験していた、紙風船などの吸音処理を模した方法です。
以前の段ボール箱の場合、エンクロージャー全体が振動板みたいに定在波の影響をもろに受けて鳴っていましたから、その処理のために入れていたのと同じです。
実は定在波の影響が如実に現れやすいダンボール箱だったため、実際その効果の高さは驚くほどで、これが見た目が惨いダンボールにも関わらず、聞いた人を驚かせるほどクリアーな音質を出すために貢献していたのです。
箱鳴りと呼ばれる箱特有の音の多くは、この定在波によって引き起こされてしまう要因も多く、それを抑えるために様々な吸音材を入れたり、箱の補強や板厚を厚くするなど、マニアの皆さんもこれでご苦労された経験を持つ方も多いのではないでしょうか。
ということで、ダンボールスペシャルに貼り付けていた茶封筒を剥がし、EVのエンクロージャー内部へと移植しました。
厳密には茶封筒のサイズや設置場所、また数量などによっても音への影響が異なるのですが、今回はまず定在波が出ないような感じで貼り付けてみました。
実際このようなタイプを商品化した戸澤式レゾネーターという製品が市販されていますので、ご興味のある方は一度お調べになってもいいかもしれませんね。
さてそのようなわけでバッフル板も完成して、いよいよユニットを取り付けて完成です。
そして高さを合わせるために、下には雑誌をひいて乗せました。
今時スピーカー台に雑誌を使用するなんて、昔のレコパル少年(古い)みたいなことをしています。
強固なスピーカー台やスパイクなどが売られている時代に、どう考えても音が良くない雑誌の上に載せるという愚かな行為。
でもこのくらい大きなハンデを与えないと、その後の楽しみも無くなりますし、それに高級ブランドのスピーカーシステムを簡単の凌駕してしまうのもつまらないですからね。
という事で今回はここまで。
次回はいよいよ試聴編をお話しますね。
ちなみにバスレフダクトは調整の利便性を考え、ダンボールで作ったダクトで試聴を繰り返しました。
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