2024/12/13 03:15 |
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2013/02/28 07:22 |
P610 再考 その1 |
みなさんこんにちは。
サムライジャパンでございます。
さて前回のブログでは、ALTEC系のユニットが好きな理由について簡単にお話したと同時に、その理由のひとつとして、人の声を再生させたときの正確さや、その質感の表現力の高さが、結果として音楽を再生させたときも絶妙な音色で奏でてくれるため、このような方向性を持ったユニットが私の好きなユニットでもあります。
そんな私のオーディオの方向性を決定的にしたのが、以前もお話したようにDIATONEのP610前期型との出会いだった事をお話したと思います。
オーディオには興味はあったものの、元々それほど強い関心を寄せるものではありませんでしたが、オートバイで大怪我をして、しばらくの間オートバイに乗る事ができない状態だったため、その穴埋めにとオーディオをはじめたのがきっかけです。
それが泥沼?への入り口になるとは・・・
私がオーディオを始めた当時私は何の知識も情報もないので、とりあえずFMレコパルを買ってきて読んでいました。
その頃の各メーカーが力を入れていたのは、ハニカムコーンやカーボン張りのウーハーなど、新素材見本市のオンパレードでした。
そして30センチクラスの3ウエイスピーカーといえば、当時のFMレコパル愛読者にとっては憧れの世界です。
当然FMレコパルなんて読んでいた当時の馬鹿な私も例に漏れず、そんないい加減な洗脳にどっぷり浸かっていたものです。
そしてその頃頻繁に出入りするようになったオーディオ店で、P610をとにかく試してみればと何度も教えられたものの、FMレコパルで洗脳された私の頭の中には、紙の振動板でしかも口径だって16センチ、テレビの付属品のスピーカーみたいな陳腐で貧弱な外見は、どう見たって偉そうになんか見えません。
当時の私にとっての憧れは、新素材見本市の30センチクラス3ウエイが最も凄いものだと信じていましたから、当時あった38センチクラスのハイエンド機器でさえ、値段ばかり高いだけの、ただの見栄っ張りの道具でしかないと信じていました。
そんな中でしたがたどり着いたのがTRIOのLS1000です。
中古品で手に入れましたけど、もう最高だろう!!と思って聴いていたのですが・・・・
何かが違う?
どこかがおかしい・・・
いや、気のせいだ!と自分に言い聞かせるものの、結果的に私の求める世界とは、事実はまるで違っていたのです。
そんな中で次に手に入れたのが、泣く子も黙る世界的超有名ブランドJBLです。
D130と075の2ウエイというシンプルな構成でしたが、今までと違う38cmクラスの大口径ユニット。
しかもバックロードホーンという、一般的ではないエンクロージャー形式。
もうFMレコパルの洗脳なんて一発で解けていました。
そして世界最高のJBLサウンドを目指すのだという意気込みで、ネットワークをあれこれいじくりまわしたりしていたものです。
もう気分的には上級者で、市販の3ウエイシステムなんてヘッポコだなんて思うようになっていました。
ところでそのJBLサウンドでしたが、かなり個性が強い音とはいえ、とても魅力のある音がしていました。
トリオのLS1000のドロォ~ンとした低域とは異なり、バンバン!ガンガン!とバックロードらしい切れ味の良い低域を響かせますし、075のどことなく突き刺さるような高音域は、レンジ感こそありませんが、リアル感を伴う高音域を聞かせてくれました。
もうこのままJBLマニアになろう。
そう思い込むほど入れ込んでいたのも事実です。
しかしそこに悪魔のささやきが忍び寄ってきました。
そんな自慢のJBLサウンドを楽しんでいるとき、たまたま訪れてきた後輩が、近所のリサイクルショップにP610の中古が置いてありましたよの一言を聞いてしまったのです。
別に本気で使う気もなかったのですが、とりあえずオーディオマニアの端くれだから、とりあえずそのP610手に入れたのです。
当時のP610は後期型にモデルが変更されていて、対入力の向上や周波数帯域の拡大など、前期型から大幅なモデルチェンジを受けていました。
しかし私が手に入れてしまったのはどうやら古い前期型のようで、それを知ったときは少し残念に思えたものの、結果からすれば、それが今の私を形成する大きな転機だったのは間違いのない事のようです。
とりあえずP610のサウンドとはどのようなものか、聴いて見なければ始まりません。
部屋の中には発砲スチロールの板の端切れがあり、そこに穴を開けてP610をセット。
そして段ボール箱にガムテープで貼り付けて、簡易エンクロージャーで鳴らしてみたのです。
・・・ばかな・・・そんなはずはない・・・
そのとき試聴のためにかけたジャンルは、古い録音のジャズでした。
JBLならジャズがという事を聴いて、その頃ジャズのアルバムを良く聴いていましたから、それでJBLのD130と比較試聴していたのです。
しかし、あれだけ気に入っていたJBLのサウンドが、見るも無残なダンボールに入れられたボロのP610前期型の音の質感に、まるで歯が立たないのを知った時、P610の実力の本当の意味を体験したのです。
その後本格的に鳴らそうと平面バッフルを製作しましたが、それがJBLの脇に立てかけてあるのが画像から確認できると思います。
さてそのようなわけでP610にはまり込んでいく訳ですが、長くなってしまいましたので今回はここまで。
次回からP610の魅力についてお話をしたいと思います。
サムライジャパンでございます。
さて前回のブログでは、ALTEC系のユニットが好きな理由について簡単にお話したと同時に、その理由のひとつとして、人の声を再生させたときの正確さや、その質感の表現力の高さが、結果として音楽を再生させたときも絶妙な音色で奏でてくれるため、このような方向性を持ったユニットが私の好きなユニットでもあります。
そんな私のオーディオの方向性を決定的にしたのが、以前もお話したようにDIATONEのP610前期型との出会いだった事をお話したと思います。
オーディオには興味はあったものの、元々それほど強い関心を寄せるものではありませんでしたが、オートバイで大怪我をして、しばらくの間オートバイに乗る事ができない状態だったため、その穴埋めにとオーディオをはじめたのがきっかけです。
それが泥沼?への入り口になるとは・・・
私がオーディオを始めた当時私は何の知識も情報もないので、とりあえずFMレコパルを買ってきて読んでいました。
その頃の各メーカーが力を入れていたのは、ハニカムコーンやカーボン張りのウーハーなど、新素材見本市のオンパレードでした。
そして30センチクラスの3ウエイスピーカーといえば、当時のFMレコパル愛読者にとっては憧れの世界です。
当然FMレコパルなんて読んでいた当時の馬鹿な私も例に漏れず、そんないい加減な洗脳にどっぷり浸かっていたものです。
そしてその頃頻繁に出入りするようになったオーディオ店で、P610をとにかく試してみればと何度も教えられたものの、FMレコパルで洗脳された私の頭の中には、紙の振動板でしかも口径だって16センチ、テレビの付属品のスピーカーみたいな陳腐で貧弱な外見は、どう見たって偉そうになんか見えません。
当時の私にとっての憧れは、新素材見本市の30センチクラス3ウエイが最も凄いものだと信じていましたから、当時あった38センチクラスのハイエンド機器でさえ、値段ばかり高いだけの、ただの見栄っ張りの道具でしかないと信じていました。
そんな中でしたがたどり着いたのがTRIOのLS1000です。
中古品で手に入れましたけど、もう最高だろう!!と思って聴いていたのですが・・・・
何かが違う?
どこかがおかしい・・・
いや、気のせいだ!と自分に言い聞かせるものの、結果的に私の求める世界とは、事実はまるで違っていたのです。
そんな中で次に手に入れたのが、泣く子も黙る世界的超有名ブランドJBLです。
D130と075の2ウエイというシンプルな構成でしたが、今までと違う38cmクラスの大口径ユニット。
しかもバックロードホーンという、一般的ではないエンクロージャー形式。
もうFMレコパルの洗脳なんて一発で解けていました。
そして世界最高のJBLサウンドを目指すのだという意気込みで、ネットワークをあれこれいじくりまわしたりしていたものです。
もう気分的には上級者で、市販の3ウエイシステムなんてヘッポコだなんて思うようになっていました。
ところでそのJBLサウンドでしたが、かなり個性が強い音とはいえ、とても魅力のある音がしていました。
トリオのLS1000のドロォ~ンとした低域とは異なり、バンバン!ガンガン!とバックロードらしい切れ味の良い低域を響かせますし、075のどことなく突き刺さるような高音域は、レンジ感こそありませんが、リアル感を伴う高音域を聞かせてくれました。
もうこのままJBLマニアになろう。
そう思い込むほど入れ込んでいたのも事実です。
しかしそこに悪魔のささやきが忍び寄ってきました。
そんな自慢のJBLサウンドを楽しんでいるとき、たまたま訪れてきた後輩が、近所のリサイクルショップにP610の中古が置いてありましたよの一言を聞いてしまったのです。
別に本気で使う気もなかったのですが、とりあえずオーディオマニアの端くれだから、とりあえずそのP610手に入れたのです。
当時のP610は後期型にモデルが変更されていて、対入力の向上や周波数帯域の拡大など、前期型から大幅なモデルチェンジを受けていました。
しかし私が手に入れてしまったのはどうやら古い前期型のようで、それを知ったときは少し残念に思えたものの、結果からすれば、それが今の私を形成する大きな転機だったのは間違いのない事のようです。
とりあえずP610のサウンドとはどのようなものか、聴いて見なければ始まりません。
部屋の中には発砲スチロールの板の端切れがあり、そこに穴を開けてP610をセット。
そして段ボール箱にガムテープで貼り付けて、簡易エンクロージャーで鳴らしてみたのです。
・・・ばかな・・・そんなはずはない・・・
そのとき試聴のためにかけたジャンルは、古い録音のジャズでした。
JBLならジャズがという事を聴いて、その頃ジャズのアルバムを良く聴いていましたから、それでJBLのD130と比較試聴していたのです。
しかし、あれだけ気に入っていたJBLのサウンドが、見るも無残なダンボールに入れられたボロのP610前期型の音の質感に、まるで歯が立たないのを知った時、P610の実力の本当の意味を体験したのです。
その後本格的に鳴らそうと平面バッフルを製作しましたが、それがJBLの脇に立てかけてあるのが画像から確認できると思います。
さてそのようなわけでP610にはまり込んでいく訳ですが、長くなってしまいましたので今回はここまで。
次回からP610の魅力についてお話をしたいと思います。
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