2024/12/04 21:20 |
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2013/02/04 11:39 |
世界のAudioNirvana(オーディオニルバーナ) |
みなさんこんにちは。
サムライジャパンでございます。
前回のブログでは、FIDERIX(フィデリックス)の現行品である、ボリューム付きデジタルパワーアンプの(セレナーテ)を紹介しました。
本来ならプリアンプ機能を持つFIDERIXのカプリースをご紹介するところですが、最近AudioNirvana(オーディオニルバーナ)のフルレンジに関するお問い合わせも多いため、今回は久しぶりに世界のAudioNirvanaユーザーさんがどのような鳴らし方をしているのかお話をしたいと思います。
最近の自作派の主流といえば、長岡式に代表されるフォステクスのユニットを使ったシステムも根強い人気がありますけど、PCオーディオの普及に伴い、ミニチュアのような卓上コンパクトシステムを組む方が増えています。
ユニットも数千円と安価ですし、コンパクトで小さいため工作も楽ですし、コストも安く手軽に手を出せるところが人気なのでしょうね。
そのような楽しみ方もオーディオの楽しみ方のひとつでもあります。
もちろんそれも楽しいのは間違いないのですが、長くオーディオを楽しまれた方にとっては、お遊びにはなるものの、本腰を入れて楽しめきれないのも事実です。
音が出る事に関しての機械としてみれば問題なくても、音楽を再現する芸術的要素を表現できるような、楽器に近い観点で見ると、なにか物足りない面も気になるものです。
AudioNirvanaの場合、ユニット単体のみでシステム完成品がないので、ユニットを手に入れた後は、エンクロジャーなどを製作するなどして用意する必要があり、そのような意味では自作派向けになりますね。
うちのようにダンボールスペシャルというのはさすがにいないでしょうけど、今回は世界中で鳴らされているAudioNirvanaをご紹介したいと思います。
まずいつもお世話になっているエレックス様の小型ホーンですが、これはAudioNirvanaのホームページ上にも掲載されております。
この画像は以前私がデビットさんのところへ送ったものです。
さて今までも様々なオーナーさんのシステムが掲載されていましたが、エレックス様のシステムをはじめ、新たに掲載されたものの中から、ちょっと珍しいものをご紹介していきたいと思いますので、皆様の自作のための参考にしてみてください。。
裏の構造がどのようなものかは確認できませんが、素敵なデザインの2ウエイシステムですね。
これはバックロードホーンの一種で、以前ローサのユニットを用いたシステムを作った人がいましたので、それを参考に製作されたのでしょう。
これは往年の名機のように、コーナーに置いて低域を積極的に引き出すシステムを参考にしたようです。
これはオートグラフのように、フロントホーンとバックロードホーンを組み合わせたものでしょうか。
どここか見覚えのある面構えです。
そうTAN〇OYのそっくりさん。
しかもユニットはAudio Nirvana 'Super 15 Coax'の2ウエイ同軸ユニットですから、ユニット構成までそっくりというわけです。
でも・・・本家より良かったりして・・・(笑)
暖炉が素敵なリスニングルームに、多角形のエンクロージャーのシステムですね。
エンクロージャー内部の定在波対策には優れていますが、製作は大変かもしれません。
これはAudioNivanaのユニットをダブルにしたシステムですね。
ほかにもまだまだたくさんありますので、残りはまた次回ご紹介していきますね。
自作というとやはり箱を組み立ててというのが簡単ですし、時間も手間もお金もかかりにくいのは間違いないのですけど、こうしてみると、皆さん取り組み方が半端じゃないですね。
すべてが自作というわけではなく、中には専門の業者さんに製作を依頼されている方もいるのでしょうけど、AudioNirvananのユニットは、このようにコストをかけだけの価値があるのも事実ですし、その効果が如実に現れる優れたユニットです。
そうなるともう世界の名機といわれる既製品など、霞んでしまうくらい魅力的なユニットです。
うちのシステムもダンボールスペシャルは卒業して、へっぽこ粗悪な木材のウッドスペシャル(一部ダンボール)へと昇格しましたけど、これももうじき本格的ウッドスペシャルへ変貌の予定です。
ダンボールスペシャル時代でさえ、聞く人の度肝を抜くほどのパフォーマンスを持っていますから、その音楽再現力は相当レベルが高いユニットです。
もちろん音の好みが人それぞれあるわけですから様々な音があっても当然ですけど、AudioNirvanaは、音楽が聴ければいいという程度の方にはその良さは見つけられませんけど、深く音楽を聞き分けられる敏感な感性をお持ちの方であるほど、そのよさは理解できるものかもしれませんね。
とついつい話が長くなってしまいますので今回はここまで。
また次回楽しい話をいたしますね。
サムライジャパンでございます。
前回のブログでは、FIDERIX(フィデリックス)の現行品である、ボリューム付きデジタルパワーアンプの(セレナーテ)を紹介しました。
本来ならプリアンプ機能を持つFIDERIXのカプリースをご紹介するところですが、最近AudioNirvana(オーディオニルバーナ)のフルレンジに関するお問い合わせも多いため、今回は久しぶりに世界のAudioNirvanaユーザーさんがどのような鳴らし方をしているのかお話をしたいと思います。
最近の自作派の主流といえば、長岡式に代表されるフォステクスのユニットを使ったシステムも根強い人気がありますけど、PCオーディオの普及に伴い、ミニチュアのような卓上コンパクトシステムを組む方が増えています。
ユニットも数千円と安価ですし、コンパクトで小さいため工作も楽ですし、コストも安く手軽に手を出せるところが人気なのでしょうね。
そのような楽しみ方もオーディオの楽しみ方のひとつでもあります。
もちろんそれも楽しいのは間違いないのですが、長くオーディオを楽しまれた方にとっては、お遊びにはなるものの、本腰を入れて楽しめきれないのも事実です。
音が出る事に関しての機械としてみれば問題なくても、音楽を再現する芸術的要素を表現できるような、楽器に近い観点で見ると、なにか物足りない面も気になるものです。
AudioNirvanaの場合、ユニット単体のみでシステム完成品がないので、ユニットを手に入れた後は、エンクロジャーなどを製作するなどして用意する必要があり、そのような意味では自作派向けになりますね。
うちのようにダンボールスペシャルというのはさすがにいないでしょうけど、今回は世界中で鳴らされているAudioNirvanaをご紹介したいと思います。
まずいつもお世話になっているエレックス様の小型ホーンですが、これはAudioNirvanaのホームページ上にも掲載されております。
この画像は以前私がデビットさんのところへ送ったものです。
さて今までも様々なオーナーさんのシステムが掲載されていましたが、エレックス様のシステムをはじめ、新たに掲載されたものの中から、ちょっと珍しいものをご紹介していきたいと思いますので、皆様の自作のための参考にしてみてください。。
裏の構造がどのようなものかは確認できませんが、素敵なデザインの2ウエイシステムですね。
これはバックロードホーンの一種で、以前ローサのユニットを用いたシステムを作った人がいましたので、それを参考に製作されたのでしょう。
これは往年の名機のように、コーナーに置いて低域を積極的に引き出すシステムを参考にしたようです。
これはオートグラフのように、フロントホーンとバックロードホーンを組み合わせたものでしょうか。
どここか見覚えのある面構えです。
そうTAN〇OYのそっくりさん。
しかもユニットはAudio Nirvana 'Super 15 Coax'の2ウエイ同軸ユニットですから、ユニット構成までそっくりというわけです。
でも・・・本家より良かったりして・・・(笑)
暖炉が素敵なリスニングルームに、多角形のエンクロージャーのシステムですね。
エンクロージャー内部の定在波対策には優れていますが、製作は大変かもしれません。
これはAudioNivanaのユニットをダブルにしたシステムですね。
ほかにもまだまだたくさんありますので、残りはまた次回ご紹介していきますね。
自作というとやはり箱を組み立ててというのが簡単ですし、時間も手間もお金もかかりにくいのは間違いないのですけど、こうしてみると、皆さん取り組み方が半端じゃないですね。
すべてが自作というわけではなく、中には専門の業者さんに製作を依頼されている方もいるのでしょうけど、AudioNirvananのユニットは、このようにコストをかけだけの価値があるのも事実ですし、その効果が如実に現れる優れたユニットです。
そうなるともう世界の名機といわれる既製品など、霞んでしまうくらい魅力的なユニットです。
うちのシステムもダンボールスペシャルは卒業して、へっぽこ粗悪な木材のウッドスペシャル(一部ダンボール)へと昇格しましたけど、これももうじき本格的ウッドスペシャルへ変貌の予定です。
ダンボールスペシャル時代でさえ、聞く人の度肝を抜くほどのパフォーマンスを持っていますから、その音楽再現力は相当レベルが高いユニットです。
もちろん音の好みが人それぞれあるわけですから様々な音があっても当然ですけど、AudioNirvanaは、音楽が聴ければいいという程度の方にはその良さは見つけられませんけど、深く音楽を聞き分けられる敏感な感性をお持ちの方であるほど、そのよさは理解できるものかもしれませんね。
とついつい話が長くなってしまいますので今回はここまで。
また次回楽しい話をいたしますね。
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2013/02/04 11:38 |
オーディオニルバーナ ダンボール改 |
みなさんこんにちは。
サムライジャパンでございます。
前回までのブログでは、EV製のPAスピーカー用のBOXにAudio Nirvana 'Super 6.5 ALNICO'を取り付けたところに、再びダンボールスペシャルのホーンを取り付けてしまったという話をしました。
これでせっかくすっきりとまとまったのに、惨たらしいダンボール製ホーンが付けられて、すべて台無しだ!!という状態になってしまいました。
もともとこのインチキホーンですが、段ボール箱時代に小さいサイズから始めた実験がきっかけで、切った貼ったを繰り返し作られたホーンのため、その惨たらしい姿はフランケンシュタインみたいな形相です。
ホーン理論や公式に基づいたものではなく、あくまで視聴しながら作り上げた結果です。
そのため聴感上はいい面を見せるものの、ピークやディップも起きやすく、どちらかといえば個性を持たせた音質傾向のホーンといえます。
それでもAudio Nirvana 'Super 6.5 ALNICO'の初期初動性と、入力信号に対する敏感さはあったものの、比較的音質の悪いソース(録音時のミキシングなどで音をいじられ過ぎて、元の音が不明なような録音をされた音源)であっても、意外とそれなりに楽しく聞けたのも事実です。
しかし、さすがにこの姿はいくらなんでも酷すぎますね。
それに前にも話したように、将来的にはショートホーンをエンクロージャーに組み込んだ形態に仕上げようと考えていますので、もう少しホーンを小型化したいところです。
それとAudio Nirvana 'Super 6.5 ALNICO'のよさをスポイルしないようなホーンにしたいというのもあり、新たにホーンを試作することとしました。
材質は・・・またもやダンボール。
おい!いい加減にしろよ!
どこまで神聖なオーディオ侮辱するつもりだ!!
この反社会的なオーディオを愚弄する危険分子め!!!
なんかこんな声が聞こえてきそうです。
という事で、早速次期ホーンの試作を作ってみました。
現在使用中のエンクロージャー内に組み込むことを前提に、今までのものより開口面積を少し小型化して、ピークやディップで個性的な音になりにくいように、比較的オーソドックスな形状にしてみました。
ありあわせのダンボールで作りましたから、当然見た目は美しくはありません。
ホーンカーブはどうなの?といえば、オーソドックスなカーブにちょいとスパイスを加えたものというレベルです。
実際ホーン効率を考えれば、ユニットがかぶるような絞りが必要になりますけど、ダイレクト型のフルレンジの前に障害となるエリアを設けたくないという理由と、絞りを入れると能率の上昇と反比例するように、どうしてもピークが出てしまいやすく、聴感上の帯域も狭くなってしまうため、今回もナンチャッテインチキホーンにしたのです。
完成したので早速古いホーンを外し、新たに作ったインチキホーンを取り付けてみました。
基本的な狙いは、ユニットの素性を極力スポイルせずに、音楽的表現力の向上を狙いました。
と基本コンセプトはいくらでもでっち上げられますが、意外と予定通りにならないのが世の常です。
メーカーさんのエンジニアさん達であれば、それはいやというほどよくお分かりの事かと思います。
という事で、早速視聴してみましょうか。
まずは聴き慣れた音楽などを立て続けに聴いてみました。
ん~ん。どうでしょう。
当然ですがあまりにも当たり前に鳴りすぎます。
でも旧型インチキホーンに比較すれば個性的な音こそしませんが、Audio Nirvana 'Super 6.5 ALNICO'のよさがストレートに表現されています。
ホーンを取り付けない状態と比較しても、よりいっそうAudio Nirvana 'Super 6.5 ALNICO'の良さが光ってきました。
これはなかなか好印象です。
しかし、そんな良い面ばかりではない一面も露呈始めました。
それは録音の質のよくない音源のソースの場合、その悪い面もストレートに再生されてしまうのです。
逆に良いソースはより良く鳴ってはくれるものの、かなり正直な音の傾向に変わってしまいました。
これは本来の私の音楽の聴き方でもありますけど、このインチキホーンを付けたほうがその傾向がより如実に現れやすくなったようです。
まだ完全に接着剤が乾いたわけでもなく、バッフル板にぺたりとホーンを貼り付けているだけですから、まともな判断はできるわけではないのですけど、でもこのホーンは、エンクロージャーへ入れるためのホーンの基本モデルとして十分いけそうです。
性格的には馬鹿正直なストレートな傾向の音になりますが、これだとフルレンジの帯域をスポイルせずに使えそうです。
まだ検証するポイントは多岐に渡りますけど、とりあえず方向性は間違ってなさそうです。
という事で今回はここまで。
また次回楽しい話をしたいと思います。
サムライジャパンでございます。
前回までのブログでは、EV製のPAスピーカー用のBOXにAudio Nirvana 'Super 6.5 ALNICO'を取り付けたところに、再びダンボールスペシャルのホーンを取り付けてしまったという話をしました。
これでせっかくすっきりとまとまったのに、惨たらしいダンボール製ホーンが付けられて、すべて台無しだ!!という状態になってしまいました。
もともとこのインチキホーンですが、段ボール箱時代に小さいサイズから始めた実験がきっかけで、切った貼ったを繰り返し作られたホーンのため、その惨たらしい姿はフランケンシュタインみたいな形相です。
ホーン理論や公式に基づいたものではなく、あくまで視聴しながら作り上げた結果です。
そのため聴感上はいい面を見せるものの、ピークやディップも起きやすく、どちらかといえば個性を持たせた音質傾向のホーンといえます。
それでもAudio Nirvana 'Super 6.5 ALNICO'の初期初動性と、入力信号に対する敏感さはあったものの、比較的音質の悪いソース(録音時のミキシングなどで音をいじられ過ぎて、元の音が不明なような録音をされた音源)であっても、意外とそれなりに楽しく聞けたのも事実です。
しかし、さすがにこの姿はいくらなんでも酷すぎますね。
それに前にも話したように、将来的にはショートホーンをエンクロージャーに組み込んだ形態に仕上げようと考えていますので、もう少しホーンを小型化したいところです。
それとAudio Nirvana 'Super 6.5 ALNICO'のよさをスポイルしないようなホーンにしたいというのもあり、新たにホーンを試作することとしました。
材質は・・・またもやダンボール。
おい!いい加減にしろよ!
どこまで神聖なオーディオ侮辱するつもりだ!!
この反社会的なオーディオを愚弄する危険分子め!!!
なんかこんな声が聞こえてきそうです。
という事で、早速次期ホーンの試作を作ってみました。
現在使用中のエンクロージャー内に組み込むことを前提に、今までのものより開口面積を少し小型化して、ピークやディップで個性的な音になりにくいように、比較的オーソドックスな形状にしてみました。
ありあわせのダンボールで作りましたから、当然見た目は美しくはありません。
ホーンカーブはどうなの?といえば、オーソドックスなカーブにちょいとスパイスを加えたものというレベルです。
実際ホーン効率を考えれば、ユニットがかぶるような絞りが必要になりますけど、ダイレクト型のフルレンジの前に障害となるエリアを設けたくないという理由と、絞りを入れると能率の上昇と反比例するように、どうしてもピークが出てしまいやすく、聴感上の帯域も狭くなってしまうため、今回もナンチャッテインチキホーンにしたのです。
完成したので早速古いホーンを外し、新たに作ったインチキホーンを取り付けてみました。
基本的な狙いは、ユニットの素性を極力スポイルせずに、音楽的表現力の向上を狙いました。
と基本コンセプトはいくらでもでっち上げられますが、意外と予定通りにならないのが世の常です。
メーカーさんのエンジニアさん達であれば、それはいやというほどよくお分かりの事かと思います。
という事で、早速視聴してみましょうか。
まずは聴き慣れた音楽などを立て続けに聴いてみました。
ん~ん。どうでしょう。
当然ですがあまりにも当たり前に鳴りすぎます。
でも旧型インチキホーンに比較すれば個性的な音こそしませんが、Audio Nirvana 'Super 6.5 ALNICO'のよさがストレートに表現されています。
ホーンを取り付けない状態と比較しても、よりいっそうAudio Nirvana 'Super 6.5 ALNICO'の良さが光ってきました。
これはなかなか好印象です。
しかし、そんな良い面ばかりではない一面も露呈始めました。
それは録音の質のよくない音源のソースの場合、その悪い面もストレートに再生されてしまうのです。
逆に良いソースはより良く鳴ってはくれるものの、かなり正直な音の傾向に変わってしまいました。
これは本来の私の音楽の聴き方でもありますけど、このインチキホーンを付けたほうがその傾向がより如実に現れやすくなったようです。
まだ完全に接着剤が乾いたわけでもなく、バッフル板にぺたりとホーンを貼り付けているだけですから、まともな判断はできるわけではないのですけど、でもこのホーンは、エンクロージャーへ入れるためのホーンの基本モデルとして十分いけそうです。
性格的には馬鹿正直なストレートな傾向の音になりますが、これだとフルレンジの帯域をスポイルせずに使えそうです。
まだ検証するポイントは多岐に渡りますけど、とりあえず方向性は間違ってなさそうです。
という事で今回はここまで。
また次回楽しい話をしたいと思います。
2013/02/04 11:37 |
オーディオニルバーナ ダンボール再び |
みなさんこんにちは。
サムライジャパンでございます。
前回までのブログでは、EV製のPAスピーカー用のBOXに、段ボール箱で鳴らされていたAudio Nirvana 'Super 6.5 ALNICO'を移植し、その後の試聴までする話をしました。
実際試聴した感じでは、バッフル板を非常に軟な材質にしたり、わざと雑誌の上に置くなどしたにもかかわらず、以外や以外やはりしっかりした木製エンクロージャーの効果はあり、以前のダンボールスペシャルと比べれば、音の正確性、ローエンドの伸びとエネルギー感などの再生能力の向上などがみられました。
そんなの当然だろう!とマニアの方からは指摘を受けるかもしれませんが、実際木製エンクロージャーに変更して感じたのは、ダンボールスペシャルも意外と馬鹿にできないほどしっかりとした音楽を聞かせていたということです。
単純に同じような箱の形状にセットした状態での視聴では、これは明らかに木製エンクロージャーの方が遥かに優位なのは間違いありません。
ただダンボールスペシャルの場合、フロントにインチキショートホーンを取り付けていたため、ダンボールのバッフル周辺はモノコック構造になり、補強など入れない状態でも意外としっかりとしてはいました。
ご覧のように完全にダンボールだけの状態で、補強に木材なども一切使用していませんでした。
でも角材などでしっかりとしたフレームを作り、小さなバッフル板だけ木製の板にして、周囲をダンボールで囲うような構造にしたとしても、遮音性は悪いのですが、内部の定在波の処理さえしっかりしていれば、意外といやな音で鳴く事はないと思いますので、こんな方法もありではないでしょうか。
さて木製エンクロージャーにオーディオニルバーナのフルレンジ(Audio Nirvana 'Super 6.5 ALNICO')を移植して、機嫌よく視聴を繰り返していたのですが、どこか音がチャライというか、線が細く少し軽薄な感じが気になってしまいます。
以前お話したように、これが20センチクラス~になると中音域の音の出方も少し変わりますので、軽薄な音の出方にはなりにくくなり、やや落ち着いた音色傾向を示すようになります。
落ち着くといっても音色的なもので、切れやスピード感はオーディオニルバーナのよさのままにはなるのですけどね。
どうしても16センチという小径ユニットのため、軽薄なアップライト的な印象を受ける音色傾向になりやすいのかもしれません。
そのため中音域の音に厚みや奥行き感を持たせるため、それと音の空間への伝達という事も含めインチキショートホーンを取り付けていたのです。
ブログでは詳しくご紹介してはいませんでしたが、はじめは意外と小さいサイズからテストを行い、ホーンの開口サイズや広がり率など様々な形状をテストしましたし、ホーン効果を高めるためにユニットに被さるような絞り率をテストしたりもしました。
本来ダイレクトに駆動する事を目的として設計されたユニットですので、絞りを入れてホーン効果を高めていくと、能率こそ上がるものの、カーカーコーコーとピーク音も出やすくなってしまい、聴感上のレンジも狭くなってしまいました。
結果聴感上最もバランスがよかったのがあのサイズだったわけで、しかも音に実態感のある音の出方も再現できるようになり、それが惨たらしい見た目とは裏腹にはじめて聞いた人を驚かせるような音楽を響かせていた要因です。
しかし、そこには専門的な設計のための公式を用いられているわけでもなければ、確固たる理論に導かれて生み出されたものではありません。
科学で証明されないものとなれば、一般的にはオカルトチックな物としてとらえられてしまいますので、これをバリバリのエンジニアの方が見たら、
「なんてばかばかしい事をしているのだ!」
「F特やデーターはどうなんだ!」
「どんな動作をしているか、どう考えても恐ろしいほど酷いはずだ!」
「きちんとした科学的根拠と理論を示せ!」
「そんなの気のせいだよ!」
と一蹴されてしまうのでしょうね。
でも優秀なエンジニアの方は、複雑な計算を伴う理論やノウハウを持っていても、人を感動させる音楽はどのような音なのかなんていうのを知っている方とは限らないのも事実です。(全員ではありませんが)
実際ホーンの設計に関する参考文献を読んでも、かなりメンドクサイ計算式が公開されていますけど、どういうわけかその通りの設計だからといって、音がすばらしくないものが意外と多いのも不思議ですけどね。
といっても、様々な計測やデーターがまったく無意味というつもりはありませんし、様々な基準として必要不可欠なものは間違いありません。
ただ抵抗値の値で音の良し悪しが判断できないという事と同じレベルという話しているだけですからね。
これは料理のレシピは必要不可欠でも、実際調理する人次第でおいしいかまずいかが決まるようなものと同じ理屈かもしれませんね。
とグダグダと話してしまいましたが、エンクロージャーを変えてから良い面はあるものの、冒頭でも話したようにどこか音がチャラくて軽薄な感じがしてしまうのです。
音の正確さで言えば断然良くはなっているはずなのですが、どうもそれだけではなさそうです。
そこで・・・ダンボールスペシャルに付いていたホーンを剥ぎ取り、木製エンクロージャーに取り付けてみたのです。
そしたらどうでしょう。
あの音がまた蘇ってきました。
もちろんオールダンボール時代よりもさらにレベルアップした再生音です。
しかし、木製エンクロージャーでスッキリと見た目は落ち着いたというのに、また惨たらしいダンボールのホーンを付けてしまうとは、こいつ本気で馬鹿じゃねえ!と呆れられるかもしれませんね。
さすがに今回はバッフル板からも飛び出していますから、以前にも増してその見た目は惨たらしいものです。
でも出てくる音を聞いてしまうと、外して聞きたいとは思わないのも事実。
今はご覧のように惨たらしさが復活してしまいましたけど、木製でホーンを作り、エンクロージャーの中へきちんと収めるつもりでいますし、それに伴い、エンクロージャーの内容積のアップも考えております。
ホーンも少し小型化したものでベストな形状も探りたいと思いますので、完成までまたのお楽しみという事で。
という事で、また次回楽しいお話をしたいと思います。
サムライジャパンでございます。
前回までのブログでは、EV製のPAスピーカー用のBOXに、段ボール箱で鳴らされていたAudio Nirvana 'Super 6.5 ALNICO'を移植し、その後の試聴までする話をしました。
実際試聴した感じでは、バッフル板を非常に軟な材質にしたり、わざと雑誌の上に置くなどしたにもかかわらず、以外や以外やはりしっかりした木製エンクロージャーの効果はあり、以前のダンボールスペシャルと比べれば、音の正確性、ローエンドの伸びとエネルギー感などの再生能力の向上などがみられました。
そんなの当然だろう!とマニアの方からは指摘を受けるかもしれませんが、実際木製エンクロージャーに変更して感じたのは、ダンボールスペシャルも意外と馬鹿にできないほどしっかりとした音楽を聞かせていたということです。
単純に同じような箱の形状にセットした状態での視聴では、これは明らかに木製エンクロージャーの方が遥かに優位なのは間違いありません。
ただダンボールスペシャルの場合、フロントにインチキショートホーンを取り付けていたため、ダンボールのバッフル周辺はモノコック構造になり、補強など入れない状態でも意外としっかりとしてはいました。
ご覧のように完全にダンボールだけの状態で、補強に木材なども一切使用していませんでした。
でも角材などでしっかりとしたフレームを作り、小さなバッフル板だけ木製の板にして、周囲をダンボールで囲うような構造にしたとしても、遮音性は悪いのですが、内部の定在波の処理さえしっかりしていれば、意外といやな音で鳴く事はないと思いますので、こんな方法もありではないでしょうか。
さて木製エンクロージャーにオーディオニルバーナのフルレンジ(Audio Nirvana 'Super 6.5 ALNICO')を移植して、機嫌よく視聴を繰り返していたのですが、どこか音がチャライというか、線が細く少し軽薄な感じが気になってしまいます。
以前お話したように、これが20センチクラス~になると中音域の音の出方も少し変わりますので、軽薄な音の出方にはなりにくくなり、やや落ち着いた音色傾向を示すようになります。
落ち着くといっても音色的なもので、切れやスピード感はオーディオニルバーナのよさのままにはなるのですけどね。
どうしても16センチという小径ユニットのため、軽薄なアップライト的な印象を受ける音色傾向になりやすいのかもしれません。
そのため中音域の音に厚みや奥行き感を持たせるため、それと音の空間への伝達という事も含めインチキショートホーンを取り付けていたのです。
ブログでは詳しくご紹介してはいませんでしたが、はじめは意外と小さいサイズからテストを行い、ホーンの開口サイズや広がり率など様々な形状をテストしましたし、ホーン効果を高めるためにユニットに被さるような絞り率をテストしたりもしました。
本来ダイレクトに駆動する事を目的として設計されたユニットですので、絞りを入れてホーン効果を高めていくと、能率こそ上がるものの、カーカーコーコーとピーク音も出やすくなってしまい、聴感上のレンジも狭くなってしまいました。
結果聴感上最もバランスがよかったのがあのサイズだったわけで、しかも音に実態感のある音の出方も再現できるようになり、それが惨たらしい見た目とは裏腹にはじめて聞いた人を驚かせるような音楽を響かせていた要因です。
しかし、そこには専門的な設計のための公式を用いられているわけでもなければ、確固たる理論に導かれて生み出されたものではありません。
科学で証明されないものとなれば、一般的にはオカルトチックな物としてとらえられてしまいますので、これをバリバリのエンジニアの方が見たら、
「なんてばかばかしい事をしているのだ!」
「F特やデーターはどうなんだ!」
「どんな動作をしているか、どう考えても恐ろしいほど酷いはずだ!」
「きちんとした科学的根拠と理論を示せ!」
「そんなの気のせいだよ!」
と一蹴されてしまうのでしょうね。
でも優秀なエンジニアの方は、複雑な計算を伴う理論やノウハウを持っていても、人を感動させる音楽はどのような音なのかなんていうのを知っている方とは限らないのも事実です。(全員ではありませんが)
実際ホーンの設計に関する参考文献を読んでも、かなりメンドクサイ計算式が公開されていますけど、どういうわけかその通りの設計だからといって、音がすばらしくないものが意外と多いのも不思議ですけどね。
といっても、様々な計測やデーターがまったく無意味というつもりはありませんし、様々な基準として必要不可欠なものは間違いありません。
ただ抵抗値の値で音の良し悪しが判断できないという事と同じレベルという話しているだけですからね。
これは料理のレシピは必要不可欠でも、実際調理する人次第でおいしいかまずいかが決まるようなものと同じ理屈かもしれませんね。
とグダグダと話してしまいましたが、エンクロージャーを変えてから良い面はあるものの、冒頭でも話したようにどこか音がチャラくて軽薄な感じがしてしまうのです。
音の正確さで言えば断然良くはなっているはずなのですが、どうもそれだけではなさそうです。
そこで・・・ダンボールスペシャルに付いていたホーンを剥ぎ取り、木製エンクロージャーに取り付けてみたのです。
そしたらどうでしょう。
あの音がまた蘇ってきました。
もちろんオールダンボール時代よりもさらにレベルアップした再生音です。
しかし、木製エンクロージャーでスッキリと見た目は落ち着いたというのに、また惨たらしいダンボールのホーンを付けてしまうとは、こいつ本気で馬鹿じゃねえ!と呆れられるかもしれませんね。
さすがに今回はバッフル板からも飛び出していますから、以前にも増してその見た目は惨たらしいものです。
でも出てくる音を聞いてしまうと、外して聞きたいとは思わないのも事実。
今はご覧のように惨たらしさが復活してしまいましたけど、木製でホーンを作り、エンクロージャーの中へきちんと収めるつもりでいますし、それに伴い、エンクロージャーの内容積のアップも考えております。
ホーンも少し小型化したものでベストな形状も探りたいと思いますので、完成までまたのお楽しみという事で。
という事で、また次回楽しいお話をしたいと思います。
2013/02/04 11:37 |
オーディオニルバーナ 脱段ボール その4 |
みなさんこんにちは。
サムライジャパンでございます。
前回の部ログでは、EV製のPAスピーカー用のBOXに、段ボール箱で鳴らされていたAudio Nirvana 'Super 6.5 ALNICO'を移植する話をしました。
ようやく取り付けが済みましたので、ポート調整などは後回しにして早速視聴をしてみる事にしました。
当然といえば当然ですけど、ダンボールに比べれば、いくら軟質で低比重の材質とはいえ、ダンボールに比較すれば単位面積あたりの強度は桁違いですので、作用と反作用の理屈から見ても微小な音の違いがさらによく出てきます。
また構造上ブハブハのダンボールと違い、音響的に優れた材質ではないといっても、やはりそこは木製のエンクロージャーになりますので、エネルギーの大きな振動を伴うローエンドの表現が格段に違います。
全体的に明るくクリヤーな感じの音色になりましたが、ショートホーン型にする前のダンボール箱で鳴らしていたときと音の傾向は似ていますね。
以前のダンボールスペシャルのときはインチキショートホーン型にしていたため、中域の音の出方に深みや奥深さも加味されていて、個人的にはそちらのほうが音の出方や表現力は好みです。
これが20センチクラス以上になると、中域の音の厚みも出てきますのでまた違うのですが、16センチの場合やや小型のショートホーンをつけたほうがいいかもしれませんね。
とはいってもこれが悪いかといえばそんな事はなく、Audio Nirvana 'Super 6.5 ALNICO'の持つ、微小信号の再現性や力強さなどはよりいっそう感じる事ができます。
早速バスレフポートのチューニングを始めたのですが、今回のBOXの容積は約140リットルと、16センチクラスとしては異常に大型になりますが、様々なポートチューニング周波数を探ってみたところ、32Hzあたりに合わせるのがベストでした。
聞くソースにもよりますけど、ローエンドのエネルギーやスケール感の表現力など、とても16センチとは思えない、まるで15インチの大型システムのような勢いさえ感じます。
もちろんサイズがサイズですから、15インチのような低域の鳴り方にはなりませんけど、軽やかでありながらエネルギーの強さを感じさせるこの表現力は、ALTEC系のユニットに通じる切れのよさを感じるものです。
同じ16センチでもダイヤトーンのP610では再生できない、ワイドレンジでダイナミックな鳴り方です。
もちろんアコーステック楽器の表現力や、緻密で繊細な音の質感の表現力なども兼ね備えていますので、ジャンルを問わず様々な音楽への適応性も高いため、ある意味天下無敵のユニットとさえ思えます。
さてポートチューニングもある程度落ち着き、様々な音楽を楽しんでいたのでいたので、取り付けねじのまし締めをしてみたのです。
するとどうでしょう。
ここで軟質材の欠点が露呈してしまいました。
ねじを締め込むと、とんどん板の中にねじがめり込んでしまいます。
しかもベースのBOXはパーチクルボードを使っていますので、もくねじの保持力も極めて頼りないものです。
裏板が取り外せないタイプのため、バップル板をねじで固定する方法をとりましたが、固定は少し心細さが残ります。
エンクロージャー側に爪付ナットを取り付けて、スクリューねじでしっかりと固定するのを考える必要がありますね。
それとバッフルの固定を開いていたねじ穴に合わせただけでしたので、バッフル板周辺に浮きなどが見られてきました。
そこで木ねじで外周も固定はしたものの、ねじが板へめり込むし、パーツクルボードなので、あまりきつく締め付ければねじ穴が崩れて締め付けられなくなりますので、今はまだ中途半端な状態です。
今回使用したエンクロージャーは表面的な大きさはそれほど巨大ではないものの、奥行きが60センチほどになりますので、その見た目以上に内容積が大きいものになります。
15インチのユニットが入っていたBOXですから当然といえば当然ですが、Audio Nirvana 'Super 6.5 ALNICO'はそんな容積の大きさをものともせずにゴキゲンなサウンドを聞かせてくれます。
しかもスピーカー台は音質的に最悪なレベルの雑誌の上に乗せているにもかかわらず、かなりゴキゲンなのです。
バスレフポートの調整も落ち着いたため、近いうちに木製のポートに変更する事も考えています。
それとバッフル板の材質違いの実験も試してみたいのですが、以前のダンボールスペシャルのようなショートホーン型に仕上げたいというのもあります。
まだまだ実験の過程とはいえ、Audio Nirvana(オーディオニルバーナ)のユニット恐るべしです。
このユニットバックロードホーンでも面白いかもしれませんが、フォステクスのユニット用や長岡式などの場合、低域のエネルギー感ばかりが強く出すぎてしまいそうですけど、ホーンのスロートやバックキャビティーの容積調整、ホーンの広がり率の最適化などをすれば、それはそれで面白そうですね。
でも意外と巨大なものになってしまいそう。
まだエンクロージャーとの相性のエージング段階ですが、この時点でこの再生能力は常識破りかもしれませんね。
という事で今回はここまで。
また次回楽しい話をしていきたいと思います。
サムライジャパンでございます。
前回の部ログでは、EV製のPAスピーカー用のBOXに、段ボール箱で鳴らされていたAudio Nirvana 'Super 6.5 ALNICO'を移植する話をしました。
ようやく取り付けが済みましたので、ポート調整などは後回しにして早速視聴をしてみる事にしました。
当然といえば当然ですけど、ダンボールに比べれば、いくら軟質で低比重の材質とはいえ、ダンボールに比較すれば単位面積あたりの強度は桁違いですので、作用と反作用の理屈から見ても微小な音の違いがさらによく出てきます。
また構造上ブハブハのダンボールと違い、音響的に優れた材質ではないといっても、やはりそこは木製のエンクロージャーになりますので、エネルギーの大きな振動を伴うローエンドの表現が格段に違います。
全体的に明るくクリヤーな感じの音色になりましたが、ショートホーン型にする前のダンボール箱で鳴らしていたときと音の傾向は似ていますね。
以前のダンボールスペシャルのときはインチキショートホーン型にしていたため、中域の音の出方に深みや奥深さも加味されていて、個人的にはそちらのほうが音の出方や表現力は好みです。
これが20センチクラス以上になると、中域の音の厚みも出てきますのでまた違うのですが、16センチの場合やや小型のショートホーンをつけたほうがいいかもしれませんね。
とはいってもこれが悪いかといえばそんな事はなく、Audio Nirvana 'Super 6.5 ALNICO'の持つ、微小信号の再現性や力強さなどはよりいっそう感じる事ができます。
早速バスレフポートのチューニングを始めたのですが、今回のBOXの容積は約140リットルと、16センチクラスとしては異常に大型になりますが、様々なポートチューニング周波数を探ってみたところ、32Hzあたりに合わせるのがベストでした。
聞くソースにもよりますけど、ローエンドのエネルギーやスケール感の表現力など、とても16センチとは思えない、まるで15インチの大型システムのような勢いさえ感じます。
もちろんサイズがサイズですから、15インチのような低域の鳴り方にはなりませんけど、軽やかでありながらエネルギーの強さを感じさせるこの表現力は、ALTEC系のユニットに通じる切れのよさを感じるものです。
同じ16センチでもダイヤトーンのP610では再生できない、ワイドレンジでダイナミックな鳴り方です。
もちろんアコーステック楽器の表現力や、緻密で繊細な音の質感の表現力なども兼ね備えていますので、ジャンルを問わず様々な音楽への適応性も高いため、ある意味天下無敵のユニットとさえ思えます。
さてポートチューニングもある程度落ち着き、様々な音楽を楽しんでいたのでいたので、取り付けねじのまし締めをしてみたのです。
するとどうでしょう。
ここで軟質材の欠点が露呈してしまいました。
ねじを締め込むと、とんどん板の中にねじがめり込んでしまいます。
しかもベースのBOXはパーチクルボードを使っていますので、もくねじの保持力も極めて頼りないものです。
裏板が取り外せないタイプのため、バップル板をねじで固定する方法をとりましたが、固定は少し心細さが残ります。
エンクロージャー側に爪付ナットを取り付けて、スクリューねじでしっかりと固定するのを考える必要がありますね。
それとバッフルの固定を開いていたねじ穴に合わせただけでしたので、バッフル板周辺に浮きなどが見られてきました。
そこで木ねじで外周も固定はしたものの、ねじが板へめり込むし、パーツクルボードなので、あまりきつく締め付ければねじ穴が崩れて締め付けられなくなりますので、今はまだ中途半端な状態です。
今回使用したエンクロージャーは表面的な大きさはそれほど巨大ではないものの、奥行きが60センチほどになりますので、その見た目以上に内容積が大きいものになります。
15インチのユニットが入っていたBOXですから当然といえば当然ですが、Audio Nirvana 'Super 6.5 ALNICO'はそんな容積の大きさをものともせずにゴキゲンなサウンドを聞かせてくれます。
しかもスピーカー台は音質的に最悪なレベルの雑誌の上に乗せているにもかかわらず、かなりゴキゲンなのです。
バスレフポートの調整も落ち着いたため、近いうちに木製のポートに変更する事も考えています。
それとバッフル板の材質違いの実験も試してみたいのですが、以前のダンボールスペシャルのようなショートホーン型に仕上げたいというのもあります。
まだまだ実験の過程とはいえ、Audio Nirvana(オーディオニルバーナ)のユニット恐るべしです。
このユニットバックロードホーンでも面白いかもしれませんが、フォステクスのユニット用や長岡式などの場合、低域のエネルギー感ばかりが強く出すぎてしまいそうですけど、ホーンのスロートやバックキャビティーの容積調整、ホーンの広がり率の最適化などをすれば、それはそれで面白そうですね。
でも意外と巨大なものになってしまいそう。
まだエンクロージャーとの相性のエージング段階ですが、この時点でこの再生能力は常識破りかもしれませんね。
という事で今回はここまで。
また次回楽しい話をしていきたいと思います。
2013/02/04 11:36 |
オーディオニルバーナ 脱ダンボール その3 |
みなさんこんにちは。
サムライジャパンでございます。
さて前回までうちで鳴らしていたAudioNirvana(オーディオニルバーナ)ダンボールスペシャルのフルレンジユニットを、念願の木製エンクロージャーへ入れる話をしてきました。
前回までのお話のように、EV製の15インチ2ウエイPA用スピーカーBOXを使用し、バッフル板のみの簡単な製作という、横着極まりない自作派に笑われるような簡単な方法を選択しました。
しかもバッフル板を常識的な木材を使用せず、エンクロージャーよりも軟弱でどうしようもない板材を使用するなど、どこまでオーディオ馬鹿にするんだ!!と言う怒号さえ聞こえてきそうです。
と余談はさておき、話を進める事としましょう。
前にもお話したように、バッフル板に使用する木材は、通販の激安桐タンスに使われているような、超軟質、低比重、低剛性のやわな木材です。
もちろんダンボールに比較すればはるかに強度が高い材質ですけど、いくら材料に困ったからといっても、オーディオマニアならまず手を出す事がない貧弱な板材です。
爪を立てればすぐに跡が付くほど柔らかいため、ジグソーで丸穴などを開けるのはとても簡単。
引きのこで手作業でやっても簡単そうなくらいとてもやわな材質です。
取り付けるためのねじ穴や、バスレフポートの穴あけなど、かなり簡単に加工が出来ます。
そのような意味では魅力的な材料ですけど、音響的に見れば響きなどの共鳴音は悪くはないものの、少し軽めな音がします。
しかし致命的なのはその柔らかさで、ねじを締めこめば簡単に食い込みそうですね。
そのような意味ではオーディオマニアが手を出したがらないのも頷けますが、そんなマニアにも見向きもされそうもない材質だからこそ、実際どうなのかを試してみたかったのです。
さてバッフル板が出来ましたので、今度は箱内部の吸音材の処理です。
ご覧のように箱の下半分だけ背面にグラスウールが張ってあるだけというシンプルなものです。
上にはホーンとドライバーが入っていたとはいえ、定在波はかなり出そうな感じですね。
個人的には吸音材は使用したくないので、中のグラスウールはずべて撤去しました。
となると吸音材なしでいくのかといえば、内部構造を見ればほとんどが平行面になりますので、当然何らかの処理をしなければ定在波の影響で、ユニットの音が濁ったり、特異な周波数の音が増幅して乗ってしまったりと、吸音処理や定在波の処理をしなければしないなりに、意外と聞けない音になってしまいます。
そこでダンボールスペシャルのときに行った定在波の処理をすることにしました。
使用したのは茶封筒で、それで三角錐の牛乳パックのようなものを作り中に入れるだけです。
だいぶ前に江川三郎氏が実験していた、紙風船などの吸音処理を模した方法です。
以前の段ボール箱の場合、エンクロージャー全体が振動板みたいに定在波の影響をもろに受けて鳴っていましたから、その処理のために入れていたのと同じです。
実は定在波の影響が如実に現れやすいダンボール箱だったため、実際その効果の高さは驚くほどで、これが見た目が惨いダンボールにも関わらず、聞いた人を驚かせるほどクリアーな音質を出すために貢献していたのです。
箱鳴りと呼ばれる箱特有の音の多くは、この定在波によって引き起こされてしまう要因も多く、それを抑えるために様々な吸音材を入れたり、箱の補強や板厚を厚くするなど、マニアの皆さんもこれでご苦労された経験を持つ方も多いのではないでしょうか。
ということで、ダンボールスペシャルに貼り付けていた茶封筒を剥がし、EVのエンクロージャー内部へと移植しました。
厳密には茶封筒のサイズや設置場所、また数量などによっても音への影響が異なるのですが、今回はまず定在波が出ないような感じで貼り付けてみました。
実際このようなタイプを商品化した戸澤式レゾネーターという製品が市販されていますので、ご興味のある方は一度お調べになってもいいかもしれませんね。
さてそのようなわけでバッフル板も完成して、いよいよユニットを取り付けて完成です。
そして高さを合わせるために、下には雑誌をひいて乗せました。
今時スピーカー台に雑誌を使用するなんて、昔のレコパル少年(古い)みたいなことをしています。
強固なスピーカー台やスパイクなどが売られている時代に、どう考えても音が良くない雑誌の上に載せるという愚かな行為。
でもこのくらい大きなハンデを与えないと、その後の楽しみも無くなりますし、それに高級ブランドのスピーカーシステムを簡単の凌駕してしまうのもつまらないですからね。
という事で今回はここまで。
次回はいよいよ試聴編をお話しますね。
ちなみにバスレフダクトは調整の利便性を考え、ダンボールで作ったダクトで試聴を繰り返しました。
サムライジャパンでございます。
さて前回までうちで鳴らしていたAudioNirvana(オーディオニルバーナ)ダンボールスペシャルのフルレンジユニットを、念願の木製エンクロージャーへ入れる話をしてきました。
前回までのお話のように、EV製の15インチ2ウエイPA用スピーカーBOXを使用し、バッフル板のみの簡単な製作という、横着極まりない自作派に笑われるような簡単な方法を選択しました。
しかもバッフル板を常識的な木材を使用せず、エンクロージャーよりも軟弱でどうしようもない板材を使用するなど、どこまでオーディオ馬鹿にするんだ!!と言う怒号さえ聞こえてきそうです。
と余談はさておき、話を進める事としましょう。
前にもお話したように、バッフル板に使用する木材は、通販の激安桐タンスに使われているような、超軟質、低比重、低剛性のやわな木材です。
もちろんダンボールに比較すればはるかに強度が高い材質ですけど、いくら材料に困ったからといっても、オーディオマニアならまず手を出す事がない貧弱な板材です。
爪を立てればすぐに跡が付くほど柔らかいため、ジグソーで丸穴などを開けるのはとても簡単。
引きのこで手作業でやっても簡単そうなくらいとてもやわな材質です。
取り付けるためのねじ穴や、バスレフポートの穴あけなど、かなり簡単に加工が出来ます。
そのような意味では魅力的な材料ですけど、音響的に見れば響きなどの共鳴音は悪くはないものの、少し軽めな音がします。
しかし致命的なのはその柔らかさで、ねじを締めこめば簡単に食い込みそうですね。
そのような意味ではオーディオマニアが手を出したがらないのも頷けますが、そんなマニアにも見向きもされそうもない材質だからこそ、実際どうなのかを試してみたかったのです。
さてバッフル板が出来ましたので、今度は箱内部の吸音材の処理です。
ご覧のように箱の下半分だけ背面にグラスウールが張ってあるだけというシンプルなものです。
上にはホーンとドライバーが入っていたとはいえ、定在波はかなり出そうな感じですね。
個人的には吸音材は使用したくないので、中のグラスウールはずべて撤去しました。
となると吸音材なしでいくのかといえば、内部構造を見ればほとんどが平行面になりますので、当然何らかの処理をしなければ定在波の影響で、ユニットの音が濁ったり、特異な周波数の音が増幅して乗ってしまったりと、吸音処理や定在波の処理をしなければしないなりに、意外と聞けない音になってしまいます。
そこでダンボールスペシャルのときに行った定在波の処理をすることにしました。
使用したのは茶封筒で、それで三角錐の牛乳パックのようなものを作り中に入れるだけです。
だいぶ前に江川三郎氏が実験していた、紙風船などの吸音処理を模した方法です。
以前の段ボール箱の場合、エンクロージャー全体が振動板みたいに定在波の影響をもろに受けて鳴っていましたから、その処理のために入れていたのと同じです。
実は定在波の影響が如実に現れやすいダンボール箱だったため、実際その効果の高さは驚くほどで、これが見た目が惨いダンボールにも関わらず、聞いた人を驚かせるほどクリアーな音質を出すために貢献していたのです。
箱鳴りと呼ばれる箱特有の音の多くは、この定在波によって引き起こされてしまう要因も多く、それを抑えるために様々な吸音材を入れたり、箱の補強や板厚を厚くするなど、マニアの皆さんもこれでご苦労された経験を持つ方も多いのではないでしょうか。
ということで、ダンボールスペシャルに貼り付けていた茶封筒を剥がし、EVのエンクロージャー内部へと移植しました。
厳密には茶封筒のサイズや設置場所、また数量などによっても音への影響が異なるのですが、今回はまず定在波が出ないような感じで貼り付けてみました。
実際このようなタイプを商品化した戸澤式レゾネーターという製品が市販されていますので、ご興味のある方は一度お調べになってもいいかもしれませんね。
さてそのようなわけでバッフル板も完成して、いよいよユニットを取り付けて完成です。
そして高さを合わせるために、下には雑誌をひいて乗せました。
今時スピーカー台に雑誌を使用するなんて、昔のレコパル少年(古い)みたいなことをしています。
強固なスピーカー台やスパイクなどが売られている時代に、どう考えても音が良くない雑誌の上に載せるという愚かな行為。
でもこのくらい大きなハンデを与えないと、その後の楽しみも無くなりますし、それに高級ブランドのスピーカーシステムを簡単の凌駕してしまうのもつまらないですからね。
という事で今回はここまで。
次回はいよいよ試聴編をお話しますね。
ちなみにバスレフダクトは調整の利便性を考え、ダンボールで作ったダクトで試聴を繰り返しました。